AjaxWindowsの自前のアプリケーション以外にも、ワークスペースにはGoogleのアプリケーション(「Docs」「Calendar」「Map」など)や「Zoho Start(レビュー)」、そのほか「Meebo」などの有用なWeb 2.0アプリケーションへのリンクがすでに設定されている。しかしこれらのAjax13製でないアプリケーションは本体験には統合されていない。Google Docsをクリックすると新しいブラウザのウィンドウからウェブアプリケーションが開き、Docsに保存されているファイルはAjaxWindowsのファイルエクスプローラからは見えない。保存されている場所を考えると、これは皮肉なことだ。これと同様に、MeeboのようなGoogleベースでないアプリケーションについても、別途サインアップを必要とする。
AjaxWindowsは「NetVibes」の要素も持ちあわせる。デスクトップには、RSSフィードのウィンドウやちょっとしたゲームなどのウィジェットを追加することもできる。残念ながら、Netvibesや「Pageflakes」のような人気プラットフォームのために書かれたウィジェットは、AjaxWindowsシステム上では作動しない。
AjaxWindowsは興味深い実験である。ハードウェアをいっさい携帯せずに、デスクトップを持ち運びたいというユーザーにとって、これは不完全ながらも期待を抱かせるソリューションである。シンクロ機能は、Ajax13のウェブアプリケーションに使用が限られることを厭わないなら、使い物となるツールだ。しかし私が何かを見落としていない限り、デスクトップ上の他アプリケーションからは、シンクしたファイルにアクセスすることができない。(コンピュータを運ぶのをどうしても避けたいなら、アプリケーションと作業データをUSBメモリに入れれば、ほとんど同じ便益を得ることもできる。)もっと多くのアプリケーション、ストレージシステム、そしてサインアップメカニズムがこのウェブプラットフォームに強く統合されるまでは(「OpenSAM」イニシアティブを参照)、AjaxWindowsをはじめとするウェブベースの「オペレーティングシステム(OS)」は好奇心の対象にとどまりそうだ。とはいえ、これは、真のコンピュータレスのパーソナルコンピューティングプラットフォームの構築にむけたスタートとしては、立派なものである。
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この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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