社団法人日本記録メディア工業会はこのほど、記録メディア製品(光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、磁気ディスク、小型メモリーカード)の世界需要予測と世界生産予測をまとめた。
同団体が2007年の推定実績に基づき行った2010年までの中期予測によると、CD-R、CD-RWの2008年の世界需要は、それぞれ前年比7%減の72億4000万枚、13%減の1億780万枚。2010年の世界需要もともに9%、11%と引き続き減少傾向にある。
一方、記録型DVDの2008年の世界需要は、追記型が12%増の61億9500万枚、書き換え型が6%増の4億8700万枚といずれも増加しており、DVDの需要がCDを逆転する勢いを見せている。
また、Blu-ray、HD DVDを含む青紫色レーザーディスクの世界需要は、2008年が2400万枚、2010年が2億1500万枚と予測され、2010年から本格的な普及が進むと予想している。
今回から新たに調査対象に加わった、SDメモリーカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュ、、xD-ピクチャーカード、スマートメディア、MMCなどを含む小型メモリーカードの2008年世界需要は22%増の6億6000万枚。2010年は8%増の7億7000万枚と予測され、伸び率は穏やかながらもブラジル、ロシア、インド、中国といった経済発展が著しい地域における携帯電話の普及拡大で、さらなる需要が見込まれている。
また容量の国内需要では、「4Gバイト以上」が2008年に28%、2009年に46%、2010年で60%を占めると予測され、ワンセグ記録・再生、動画撮影といった携帯電話の多機能化や、デジタルカメラにおける一眼レフの普及拡大を背景に大容量ニーズが高まると推測している。
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