日本のユーザーには特にプリンタブルタイプの人気が高いですね。DVD-Rでは売り上げの半数以上をプリンタブルタイプが占めています。
ええ。日本のユーザーはテレビ放送やビデオカメラで撮影した映像など、録画ディスクをライブラリ化する傾向が強く、その際盤面もきれいにデザインして保存される方が多いです。そういう方には特に重宝されていますね。
ただ、個人ユースだけ見ると日本市場が圧倒的なのですが、もう一方の大きな柱としてビジネス向けの市場があります。サンプルディスクの配布やバージョンアップ頻度が高いソフトウエアなどは、少数ロットでの制作が必要になります。そういった場合に、プリンタブル需要は各国で高いですね。プリンタブルのディスクをご購入いただいて、CD/DVDのコピーシステムと組み合わせることで、スピーディにソフトを作成することができるんです。
CD、DVDとディスクの大容量化が進んできましたが、今後は映像のハイビジョン化に伴って、ディスクのデファクトスタンダードがBlu-rayに切り替わってくると確信しています。そうした市場のニーズにいち早く対応するために、プリンタブルタイプの技術開発を進めてきました。
TDKでは、Blu-rayの6層化による大容量メディアや、ビデオカメラの記録メディアとして使用できる8cm規格など、さまざまな新技術を発表しています。そうしたBlu-rayへの取り組みの中で、プリンタブルタイプの開発は重要な新規格の1つであると位置づけています。
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