9月19日、東京有楽町の東京国際フォーラムにおいて、マイクロソフトは次世代ウェブ技術に関するカンファレンス「REMIX 07 TOKYO」を開催した。今回は、発表されたばかりのマルチメディアプラットフォーム「Silverlight」やその開発ツール「Expression Studio」についての話題が多い。
基調講演に続いて行われたジェネラルセッションではMicrosoft Director of Product Management, UX Platform & ToolsのKeith Smith氏が進行を務めた。Expression Studioなどのツール、Virtual EarthやWindows Liveといったサービス、そしてサーバ製品であるWindows Server 2008という、次世代ウェブテクノロジの鍵となる3つのテクノロジーを紹介した。
まず、マイクロソフトデベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパー製品部シニアプロダクトマネージャの竹内洋平氏とマネージャの鈴木祐巳氏がExpression Studioを使い、映像配信サイトを共同制作するデモを行った。
デザイナー役を担当する竹内氏は、画像素材を作り、組み合わせる作業をデモ。Expression Encoderで動画ファイルを最適化し、プレイボタンやスキップボタンを含んだSilverlightテンプレートと一緒にファイルを保存する。
次にグラフィック制作ツールのExpression Designを使い、周囲に表示するイラスト画像を制作。 この動画ファイルと画像ファイルをウェブアプリケーション制作ツールであるExpression Blendに取り込み、画面上でのサイズや位置を指定し、アニメーション動作を設定すると、ウェブ上でアニメーションを表示できるSilverlightアプリケーションができあがる。
続いて鈴木氏は竹内氏が制作したファイルをVisual Studio 2008で開き、JavaScriptを埋め込む作業を行った。Visual Studio 2008ではコード補完機能であるインテリセンスがより高機能なものになっていたり、VisualBasicやC#と同じようなデバッグ機能を実現するなど、JavaScriptのサポートを強化し、開発者の生産性を向上させている。
このようにして、デザイナーとプログラマーがコラボレーションしながらリッチメディアコンテンツが制作される手順が紹介された。
次にステージに立ったWindows 本部 Windows Live 推進 エグゼクティブプロダクトマネージャの磯貝直之氏はWindows Liveプラットフォームのデモを行った。これはメッセンジャー、ブログなどのWindows Liveの機能を取り込み、ウェブコンテンツやアプリケーションに活用できるというもの。
その例として、Live Searhで提供されている地図検索機能、Virtual Earthを使った応用を取り上げた。地図・航空写真を提供するサービスは他にもあるが、Virtual Earthの特徴としては、ウェブ上で建物の3D表示が可能になっていたり、その画像にピンを立てたりバナーを貼れたりできることがあげられる。現在、マイクロソフトは世界各国の主要都市で飛行機を飛ばし、専用カメラで3D写真を撮影している。日本も、近いうちに3D表示機能が提供されるという。
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