Virtual Desktopが自然に適合する企業もある。Sun Microsystemsは、できるだけ多くの処理能力を中央に配したサーバに移行するというアイデアを長年にわたって提唱してきた。2007年9月の第3週に、Sunは「Virtual Desktop Infrastructure Software 1.0」を発表した。2007年10月に発売予定のこの製品には、2005年に買収したTarantellaのソフトウェアやその他の製品が組み込まれている。
この149ドルのソフトウェアは、シンクライアントないしPCと中央のサーバのバーチャルデスクトップとの間で情報をトランスポートする仲介役として機能する。この製品ではVMwareのバーチャルデスクトップソフトウェアを使用することができ、Microsoftが提供するトランスポートのしくみかSun独自のテクノロジを経由してPCを接続する。ただしこのSun独自のテクノロジは、Microsoftのテクノロジとは違ってオーディオ機能をサポートしている。
Parallelsも、Windowsの世界やLinuxの世界で遅れをとりたくないと考えている。
Parallelsは、Mac版で提供しているコンシューマー機能の一部をWindowsベースのプログラムに盛り込むことを目指している。ゲストオペレーティングシステムのプログラムをまるでホストオペレーティングシステムのネイティブのように表示する「Coherence」はその一例である。
現在最も需要が多いのは明らかにMacだが、Parallelsの広報担当者であるBenjamin Rudolph氏は、Linuxの支持が拡大しており、WindowsとLinuxを同時に利用したいという要望が増えるだろうと考えている。
Rudolph氏によれば、「Desktop Linux」がまもなく登場するという。「5年前に予測されたほどの大事件ではないが、確実に登場する」
仮想化は、異なるオペレーティングシステムに完全に切り替える必要がなくなることを意味する。実際に動かしてみたいLinuxアプリケーションがある場合は、デスクトップ仮想化技術がそれを可能にする。
Rudolph氏によると、従来は試すのが怖かったソフトウェアなども、仮想化することで安心して試せるようになるという。プログラムの初期のベータ版や、他の疑わしいアプリケーションでも、専用バーチャルマシンにインストールできるからだ。もしうまく動けば、それはすばらしいことだ。うまくいかなくても、そのバーチャルマシンを削除すればよい。
「仮想化テクノロジは究極の消しゴム付き鉛筆だ」とRudolph氏は言い添えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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