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KDDI、インテルやJR東日本と組んでモバイルWiMAXに参入

永井美智子(編集部)2007年09月18日 17時22分
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 KDDIはモバイルWiMAX事業の参入に向け、企画会社を設立した。米Intel、東日本旅客鉄道(JR東日本)、京セラ、大和証券グループ本社、三菱東京UFJ銀行をパートナーに迎え、2.5GHz帯を使った事業免許の取得を目指す。

 企画会社の名称はワイヤレスブロードバンド企画で、8月29日にKDDIが100%子会社として設立した。9月27日に増資をする予定で、これを各社が引き受ける。新会社の資本金は8億5000万円となり、KDDIが32.26%を出資する筆頭株主となる。代表取締役社長にはKDDIの田中孝司氏が就任している。

 総務省は9月10日より、2.5GHz帯の免許申請を受け付けている。ただし、既存の第3世代携帯電話事業者が単独で申請することは認めておらず、出資比率は3分の1以下にするよう求めている。このため、KDDIはパートナー企業を募って免許申請することにした。ワイヤレスブロードバンド企画は増資後に免許を申請する。

 モバイルWiMAXは周波数10MHzで最大下り40.4Mbps、上り10.6Mbpsの速度が出る高速無線通信方式。時速200kmの移動中でも最大で十数Mbpsの通信が可能という。

 まずはノートPCで利用できるようにする計画。対応チップセットが内蔵され、無線LANと同じような感覚で使えるという。その後、ウルトラモバイルPCや家電などさまざまな端末にチップセットが搭載されていく予定だ。

 Intelは世界的にモバイルWiMAXのチップセットを開発、提供する計画で、ワイヤレスブロードバンド企画に対しても「技術、資金面含めて精一杯の支援をし、グローバルで市場創出を狙う」(インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏)考え。同社の戦略投資部門であるIntel Capitalを通じて出資する。

 JR東日本は駅や電車内でモバイルWiMAXを利用した情報配信サービスを提供するほか、業務システムや車両等のメンテンナンスシステムにモバイルWiMAXを使いたい考えだ。

 KDDIは2005年よりWiMAXフォーラムに参加しており、執行役員の沖中秀夫氏が日本の通信事業者としては唯一ボードメンバー15社の一員として参加するなど、WiMAX分野において先導的な立場にある。2006年にはモバイルWiMAXの実証実験を他社に先駆けて行っている。これらの経験や通信事業で培った通信インフラの構築ノウハウに加えて、大和証券グループ本社や三菱東京UFJ銀行をパートナーに迎えることで資金面での不安を払拭し、免許の交付を狙う。

 ワイヤレスブロードバンド企画はモバイルWiMAXサービスを消費者向けに提供する。このため、KDDIの携帯電話事業と競合する可能性もあるが、KDDI代表取締役社長兼会長の小野寺正氏は「ターゲットしている層が違う」と話しており、モバイルWiMAXは主に法人の業務システム向けに提供していく考えを明らかにした。海外とのローミングについては、米Spring Nextelと提携する。

 サービス開始時期や必要な投資額、投資回収時期などについては「免許審査の項目に含まれるため、現時点では公表できない」(田中氏)として明らかにしていない。

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