ZMPとマイクロソフト、二足歩行ロボットエンジンの国際展開を共同推進

 ゼットエムピー(ZMP)とマイクロソフトは9月13日、ZMPがMicrosoft Robotics Studio上で開発中の二足歩行ロボットエンジンの製品化と教材開発、および国際展開で協力していくことを発表した。

 今後ZMPは、二足歩行ロボットエンジンを活用したロボット製品や教材を開発。加えて、マイクロソフトがマイクロソフト・イノベーション・センターを通じてIPライセンシングプログラムで提供するソフトウェア・コンポーネントを、ZMP製品で利用できるかを検証する。

 一方のマイクロソフトは、ZMPの開発する教材を監修し、大学など教育機関へのカリキュラム展開を支援するとしている。

 また、ZMPはMicrosoft Robotics Studio上で動作する、二足歩行ロボットのシミュレータを開発した。Microsoft Robotics Studioの性能を評価することを目的としたもの。

 両社によると、一般的に二足歩行ロボットは車輪型ロボット等に比べてアクチュエータ数が多く、制御アルゴリズムが複雑であり、シミュレーション時にPCに求められる計算量や通信負荷などが著しく大きいという。Microsoft Robotics Studioを利用すると高精度のレンダリングなども現実的な時間で処理を終えることが可能であり、二足歩行ロボットにおいても利用できることを確認したとしている。

 Microsoft Robotics Studioでは、マイクロソフトが提供するVPL (Visual Programming Language) で、サービス間の接続をビジュアルにプログラミングすることにより、高度な制御を容易に開発することが可能。Xbox 360のコントローラから二足歩行ロボットシミュレータを制御するプログラムをVPLを用いて開発し、二足歩行ロボットシミュレータにおいてもVPLを用いたプログラミングが有効であることを確認したとのことだ。

 ZMPは今回リリースした二足歩行ロボットシミュレータと共通のソフトウェアアーキテクチャによる、二足歩行ロボット実験プラットフォームの製品化を進めており、2007年内のリリースを予定している。

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