自律移動し音楽を奏でるミュージックロボット「miuro」--iPodとも連携

 人型二足歩行ロボットの開発・販売を行うゼットエムピー(ZMP)は8月31日、ライスの代表取締役でもあるアートディレクターの原神一氏やKENWOODと共同開発した自律移動型ネットワークミュージックロボット「miuro(ミューロ)」を発表した。

 miuroは、高音質での音楽再生に対応した自律移動可能なロボットだ。第3世代以降のiPodに対応するドックコネクタを搭載し、iPodの音楽再生ができるほか、オーディオ入力端子も装備しており、iPod以外のAV機器や携帯電話の音楽も再生できる。対応ファイル形式は、WAV、MP3、WMA、AAC、AIFF、LPCMとなっている。

 また、無線LANを利用して、ポッドキャストやインターネットラジオ、パソコン内に蓄積されたiTunes、Windows Media Playerなどに対応したサウンドライブラリを再生できる。さらに携帯電話からの遠隔自律移動も可能で、外部から自宅内のmiuroを操作したり、miuroから携帯電話へ自宅内の画像を送信することもできる。

miuro miuro

 本体価格は10万8800円。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、イエロー、レッドの4色となっている。

 miuroのデザインは20年以上にわたって数多くの大物ミュージシャンのCDジャケットやグラフィックワークを手がけてきたアートディレクターの原神一氏。「移動機能と音質向上を同時に実現するスタイリッシュなデザインだが、デザインだけが先走り、生活空間から浮いてしまうことのないよう細心の注意が払われた」という。

 さらに、ケンウッドと提携し、ケンウッドの音質に関する最高責任者である音質マイスターの監修の下、高音質チューニングを施した。ZMPは「同サイズのスピーカにないほどの高音質で・原音再生を可能にした」と説明する。

 miuroは、カメラや測距センサ、タッチセンサからの情報を元に、室内の見取り図を作成する。ユーザーが音楽を聞きたい部屋の場所を設定すれば、障害物をよけて自律移動する。また、再生する楽曲のテンポを解析し、回転・ツイストなどといった動きをするほか、フルカラーLEDによる多彩な光の演出も行う。

 ZMPでは8月31日より、miuro のサイトにて先行予約を開始する。初回出荷時期は12月予定で、先行予約の先着順で500〜1000 台程度の販売を行う。2007年には、月産数千台体制に移行していく予定で、初年度1万台以上の販売台数を見込む。

説明 左からケンウッド音質マイスターの早川純一氏、ケンウッド取締役社長兼CEOの河原春郎氏、ゼットエムピーCEOの谷口恒氏、ライス代表取締役兼アートディレクターの原神一氏

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