Motorola役員は、同社が最高経営責任者(CEO)であるEd Zander氏の退任を検討しているという報道を否定した。Motorolaは米国時間7月19日、前期に続き、第2四半期でも損失を計上している。
Motorolaのエグゼクティブバイスプレジデントで現在役員を務め、最高財務責任者(CFO)でもあるTom Meredith氏は、19日に電話でインタビューに応じ、取締役会はZander氏を支持しており、Zander氏の後継候補者の人選は行っていないとした。BusinessWeek誌は19日付けの記事で、匿名の2人の情報提供者の話として、取締役会がZander氏の辞職を検討中だとす報じていた。
Meredith氏は、「取締役会では、積極的に新しいCEOを探したりはしていない。(BusinessWeek誌の)記事は誤りだ。正しい戦略と適切なチームはそろっていると取締役会は確信している」と語った。
BusinessWeek誌の記事には、取締役会がCEO候補としてMCIの元CEOであるMichael Capellas氏と接触していると述べていた。Capellas氏は現在、電子決済会社First DataのCEOを務めている。
Meredith氏は、MotorolaからCapellas氏へのアプローチについて肯定も否定もしなかった。しかし同氏は、MotorolaがCapellas氏に接触していたとしても、それはCEO職へ招くことが目的ではないとした。
Motorolaでは、同社で空きのある職種について幹部候補者を複数面接している。具体的に同社は先ごろ、携帯端末事業部トップだったRon Garriques氏の後継者を探していた。Garriques氏は2月に同社を退社してDellに移動した。
前述の記事にはまた、MotorolaがZander氏の後継候補として現最高業務執行責任者(COO)のGreg Brown氏に注目しているともあった。Meredith氏の説明によると、Motorolaはトップ幹部の移動を常に模索しているのだという。
Meredith氏は、「CEOやCFOに適した候補の評価は常に行っている。常に話し合いの機会を設け、シニアレベル幹部の選定で厳格な評価が行えるよう努めている」と語っている。
ここ最近、MotorolaにはZander氏の退任を求める投資家からプレッシャーがかかっている。そして、同社が主に電話機ビジネスの不振から先ごろ第2四半期決算で前期から立て続けに損失を計上したことにより、そのプレッシャーがさらに高まってきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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