まとめると、これらの新しいeBayの提供する機能の一部は興味深く、eBayメンバーにも受け入れられるかもしれないが、全体としてはあまり意味をなしていない。統合されたユーザー体験や一貫したユーザーインターフェース、ユーザーフローに対する理解に欠けており、これらのサービスが広く受け入れられるのを妨げている。それぞれのサービスが異なるチームによって作られており、独自のユーザーインターフェース言語とメタファーが使われているため、ユーザーが混乱する。
次に、ToGoウィジェットサービスについて詳しく見ていこう。評価としては、これはうまくまとまっており、楽しく、印象的だ。単一アイテム、複数アイテム、検索の3つのタイプのウィジェットが存在する。技術好きな人や視覚効果好きな人は、ウィジェットの設定にしても、ウィジェットの内側を見るにしても、効果の知的な使われ方を見て楽しめるだろう。単一オークションウィジェットはアイテムIDを入力するか、そのアイテムをブラウジングすることで作成できる。
オークションには終了期限があるため、eBayウィジェットチームはユーザーにウィジェットを使い続けさせようとする賢い理由を考えついた。終了後は、ウィジェットは特定のキーワードに基づくアイテムのリストを表示する。これは賢いやり方だが、ユーザーがこの機能を使うかどうかは分からない。ウィジェットを消してしまうかもしれない。
技術的には、eBayウィジェットは分散オークションに分類するには若干の不足がある。入札者が入札を行うには、eBayのウェブページをクリックする必要があるからだ。それでも、これはかなり近いところまで来ている。このウェブの時代にはウィジェットは非常に有効だということは何度も言われており、Fred Wilsonが自身のブログの中でこれを雄弁に説明している。
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