aQuantiveは傘下企業のAvenue A | Razorfishを通じてデジタルマーケティングサービスを、Atlas事業を通じてデジタルマーケティング技術を提供している。またDRIVEpm事業ではオンライン広告の在庫をまとめて購入し、広告主に対し、ターゲットに応じた再販を行っている。
aQuantiveのAtlas事業はDoubleClickと直接競合する。またGartnerのアナリストらによると、DRIVEpmは広告ネットワーク企業の中で8位につけているという。
買収は2007年後半に完了の予定。Microsoftの幹部らは18日に開催したアナリスト向けの電話会議で、aQuantiveの事業について、自社の既存のものと重複する部分が少なく、よい補完関係を築けると述べた。
今回の買収で特に重要なのは傘下企業であるAvenue A | Razorfishの存在だ。Microsoftは広告サービスビジネスで新しいプレゼンスを確保できるだけでなく、新しいリッチメディアやビデオを配信するためのSilverlightを広めるうえで役に立つと、Gartnerのアナリストらはいう。
買収金額はMicrosoft史上最大。Microsoftにとってこれまで最大だったのは20億ドル規模の買収だった。
Microsoftの最高財務責任者(CFO)Chris Liddell氏はアナリストらとの電話会議で「社内で準備するよりも早い成長を促進するのであれば、規模に関係なく、企業を買収する用意がある。これまでの小規模な買収においてもそう考えてきたし、大規模な買収についてもこの考えを貫いている」といった。
その一方で同氏は、戦略的に大きな意味がなければ買収はしないことも付け加えている。
「今回の買収で得られる市場機会は非常に大きい」(Liddell氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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