Forrester ResearchのアナリストShar VanBoskirk氏は「いよいよオンラインマーケティングへのシフトが始まった。業界の人間はここ10年、従来のメディアからオンラインへの移行について話してきた。ここのところの買収のインパクトや金額からも、大手メディアや代理店が、オンラインマーケティングに期待していることが分かる」と述べる。
1997年創業のaQuantiveには現在約2600人の従業員がいる。本社はシアトル。
あるアナリストは、市場のすべてのプレイヤーがわれがちに企業買収を進めるなか、Microsoftは早急な決断を迫られたのかもしれないと述べる。買収の成果を最大限に発揮するには課題もあるからだ。
Pacific Crest SecuritiesのアナリストBrendan Barnicle氏は「Googleによる(Doubleclickの)買収時からも分かるように、Microsoftは事業を拡大しようと努力している。そして、自分たちが遅れをとっていることもよく分かっている。MicrosoftはMSNやこの分野の取り組みで苦闘している」という。
aQuantiveの買収を難しくしている要因として、買収時期がWindows Live戦略を軌道に乗せようとするタイミングに重なっていることが挙げられる。
「MicrosoftはWindows Liveに取り組みながら、買収を進めることになる。これは、心配ではある。MicrosoftはWindows Liveで一進一退の展開を見せているが、今回の買収で、検討しなければならないことが増えることになる」(Barnicle氏)
買収を通し、Microsoftでは広告主やパブリッシャー、広告代理店にMicrosoftのネットワークだけでなく、あらゆるウェブサイトや配信チャネル(インターネットTVやビデオオンデマンドなど)に利用できるデジタル広告、サービス、テクノロジーツールの完全な選択肢を提供する意向だ。
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