英国の大手広告会社であるWPP Groupが、24/7 Real Mediaを6億4900万ドルの現金で買収することを計画している。この買収でWPPは、24/7 Real Mediaのデジタルマーケティング技術を取得したい意向だ。
WPPは米国時間5月17日にこの買収計画を発表しており、この約1カ月までには、Googleがオンライン広告企業DoubleClickを31億ドルで買収することを発表した。GoogleがDoubleClickを買収すると発表した後は、広告技術市場における買収が活発化するのではないかという憶測が広がり、5月に入ってからはMicrosoftが24/7 Real Mediaの買収を検討しているとうわさされていた。
WPPは、24/7 Real Mediaを買収することにより、マーケティング、広告、PRという同社の昔ながらのビジネスに、24/7 Real Mediaの検索ベース広告、監視および分析技術が融合することになる。
WPPの最高経営責任者(CEO)であるMartin Sorrell氏は声明で、「われわれのクライアントおよび広告業界は、ますますテクノロジーを活用するようになってきている。24/7 Real Mediaは、われわれの可能性や技術的なリソース、能力などを大きく高めてくれるだろう」と述べた。
ロンドンに拠点を置くWPPは、24/7とともに、検索マーケティングやオンラインディスプレイ広告、高性能な広告管理ツールなどを通じて、クライアントが消費者に効果的な宣伝をするための支援をしていくという。
WPPは買収契約の下、ニューヨークに拠点を置く24/7 Real Mediaの株式1株あたり、11.75ドルを支払う。5月17日の午前の取引では、24/7 Real Mediaの株価は3.8%上昇し、11.69ドルに達した。
この買収は、2007年第3四半期中に完了する予定となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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