マイクロソフトは5月17日、同社マウス製品「Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 6000」に関するエルゴノミクス実験の結果を発表した。
1月26日に発売されたMicrosoft Natural Wireless Laser Mouse 6000は、手のひらにフィットし長時間の操作でも疲れにくいエルゴノミクス(人間工学)デザインを採用したレーザー方式の5ボタンワイヤレスマウスだ。今回は、エルゴノミクスデザインに対する消費者の理解を深めると同時に、ユーザーの利便性向上を図るため、エルゴノミクス分野で数多くの実績を持つ慶應義塾大学環境情報学部の福田研究室に、専門的な観点から実証実験の協力を依頼したもの。
実証実験は1月から3月にかけて2回にわたり実施。実際の使用感および眼球運動の測定値から、使い慣れた従来型マウスと遜色がなく、人によっては同製品の方が使いやすく感じるという結果が得られた。また、一定期間連続使用した経過による主観的評価では「使い込むほど良さがわかるマウス」という評価結果が得られるなど、エルゴノミクスデザインの潜在的な優位性が見出されたという。
また、評価者からは「2週間ないし、それ以上の時間をかけると使いやすさが実感できる製品」、「使用しているうちに肩こり、腕の疲れが感じられなくなった」という肉体的な感覚に関する考察も得られている。
実験を通して得られた今後の検討事項としては「眼球運動、行動データ、その他のエルゴノミクス検証実験による『疲労軽減度』の他覚的評価」「同製品に適したソフトウェアや作業の種類に関する検証とその推奨」「女性など、手の小さいユーザーを意識した、ひとまわり小さい製品の有用性の確認」が挙げられている。
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