Flickrで写真が入れ替わるトラブル発生--原因はサーバ故障の可能性 - (page 2)

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:向井朋子、大熊あつ子、長谷睦、編集部2007年02月26日 12時09分

 Flickrの公式ブログによると、この問題は、アップロードされた写真を保存しているFlickrのサーバが「おかしくなった」ことを発端としており、「特定の写真がリクエストされたとき、正しい画像ファイルを送り返す代わりに、その時たまたまキャッシュにあった、ランダムな画像を返した」のだという。

 そのため、一部のFlickrユーザーのページが、突然そのユーザーのものではない写真を表示し、ページが更新されるたびにありがたくもない画像がランダムに表示される事態を招いたと、FlickrのエンジニアEric Costello氏は公式ブログに記している。同氏はブログの中で「ご迷惑をおかけし、ショックを与えたことについて、深くお詫びしたい」と述べている。

 Flickrの問題は、Web 2.0企業においてもプライバシーへの懸念が問題であること、そして、ユーザーはウェブ上に投稿したコンテンツについても、その公開範囲をコントロールしたいと思っているという2点について、注意を喚起するものだと、電子プライバシー情報センター(EPIC)のエグゼクティブディレクター、Marc Rotenberg氏は指摘している。

 「この種の事件がきっかけとなり、セキュリティが侵害された場合にその事実をユーザーに報告することを義務づける法令が生まれる可能性も十分ある。なぜなら、たとえ同じプラットフォーム上でも、あるユーザーのコンテンツが他のユーザーに不適切に開示されたら、それは基本的にセキュリティ侵害にあたるからだ。携帯電話サービス会社が、携帯電話の明細書を誤って別の人に送ってしまったケースと似ている」と、同氏は説明した。

 最近、雪嵐により運行スケジュールに大混乱が生じ、米国各地の空港で多くの乗客を立ち往生させたJetBlue Airwaysでは、キャンセル、オーバーブッキング、出発および到着の遅延に対して、払い戻しやクーポン券の発行、現金の支払に応じると定めた顧客の権利宣言を導入した。

 しかし、消費者の権利を訴えるある団体のメンバーは、航空会社とホスト型のウェブサービスプロバイダを比較した場合、サービスが中断した際に顧客がこうむる迷惑や損害には、大きな違いがあると述べている。

 「無料サービスを提供している企業と、航空料金として多額の金をユーザーから徴収している企業とでは、大きな違いがある。航空会社に対して求めるほどの謝罪を、ほとんどのユーザーに対し無料でサービスを提供している企業に期待するのは、行き過ぎかもしれない」と、非営利の消費者権利団体Consumer Actionの広報担当者を務めるJoe Ridout氏は語った。

 ただし、こうした意見も、有料のFlickr Proサービスを使ってきたが、今回Flickrで起きた技術的な問題のせいで仕事を失うのではないかと恐れている、あるユーザーをなだめるにはあまり役に立たないかもしれない。Flickr内ではCybergusと名乗っているこのユーザーは「自分は(現物の作品一覧とは別に)Flickrのアカウントを作品一覧として使用している(中略)。つまり、ほとんどの顧客、見込み客、そして一部のFlickrユーザーは、ポルノ写真が表示されたのはFlickr側のミスだとは理解してくれないはずだ。もしFlickrがこの問題に早急に対処できないのなら、使用料を返金してほしい(中略)。Flickr Proのユーザーは、特別サービスのために代価を支払っている」と、Flickr Help Forumに記している。

 通常のFlickrユーザーは、1カ月につき100Mバイト相当の写真を無料でアップロードできる。有料サービスのFlickr Proユーザーの場合は、1年につき25ドル近くを支払う代わりに、毎月、容量無制限で写真をアップロードできる。

 Privacy Rights Clearinghouseでディレクターを務めるBeth Givens氏は、企業が約束されたレベルのサービスを提供できなかった場合、特に顧客の評判やプライバシーが脅かされた場合は、ブログで謝罪文を掲載する以上のことが要求される、と述べる。

 「企業がこのような大混乱を引き起こした場合、何らかの方法で顧客に償う必要があると私は思う。償いかたとしては、サービスの費用を割り引くクーポン券を発行したり、無料でアップロードできるファイルのサイズを拡張したりが考えられる」(Givens氏)

 今回のトラブルは、ここ最近のFlickrユーザーが苦情を訴えるまでに発展している一連の出来事では最新となる。その内のいくつかは、YahooがFlickrを2005年に買収するより以前から使用している顧客からの苦情だ。Yahooは3週間前、Flickrユーザーは全員Yahooアカウントを使用してログインすることが必要となる変更を含めた複数の変更をFlickrに加えることを発表した。これにより、古くからのFlickrユーザーは不満をあらわにしていた。

 Wiredブログに投稿された情報によると、Flickrユーザーは同じ時期にまた、YahooがFlickrの写真を使っていることについて不平を漏らしていたという。これは、ゲーム機「Wii」のために設けられた新しいポータルサイトにFlickrの写真を、それを撮影したFlickrユーザーの使用許可を得ずにYahooが使用していたという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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