人気の写真共有サイトFlickrの親会社Yahooが、Flickrにサインインする際、Flickrユーザー全員にYahoo IDの入力を要求するなどの変更を明らかにしたところ、Flickrユーザーが集団で怒りをあらわにしている。特に、Yahooが約2年前にFlickrを買収する以前の古いシステムでサインインしていたFlickrユーザーの心境は穏やかではないようだ。
Yahooは米国時間1月30日、Flickrのブログにて、電子メールアドレスをベースとしたFlickrのサインインシステムを廃止すると述べた。3月15日より、FlickrにサインインするにはYahoo IDが必要となる。
「2007年は大規模なプロジェクトの開始を計画しており、その前にサインインプロセスを簡素化することにした。だがすでに、(Flickrのモバイル向けウェブサイトなど)いくつかのFlickrの機能やツールを利用するには、Yahoo IDでのサインインが必要だった」とブログには書かれている。
Thomas Hawkという名前でブログを持っているサンフランシスコ在住の写真家は、自分はFlickrアカウントを4つ持っており、今回の変更により、今後もこの状態を維持するにはYahooアカウントを4つ作成しなければならず、Yahooに毎回ログイン/ログアウトしなければならない、と述べる。この人物はまた、自分のFlickrアカウントと自分の他のYahooサービスが連携することも望んでいないという。さらには、Flickr会員が所有できるコンタクト数やタグの数をYahooが制限していることにも不満を漏らした。
Flickrのフォーラムでは、退会方法を尋ねる人もあれば、(Yahoo IDに)更新しないと述べる人もいた。
Yahooの広報担当者はこうした批判に対する返答として声明を発表している。「われわれは登録プロセスの簡略化を計画している。そして、われわれは革新や使いやすさ、新しい機能性に対して重点的に取り組み続けていく。現時点で、すでに非常に多くのFlickrユーザーがYahoo IDを取得している。多くのユーザーにとって重大な影響を与えることはないだろう」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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