Hewlett-Packard(HP)が米国時間11月16日、第4四半期および通期の決算を発表した。ほぼすべての事業部が各四半期ごとに堅調な決算を計上したことを受け、通期の利益には劇的な改善が見られた。
HPによると、第4四半期(10月31日締め)の純利益は、前年同期の4億1600万ドル(1株当たり14セント)から17億ドル(1株当たり60セント)へと上昇したという。売上高は前年同期比7%増の246億ドルだった。同社は前年同期、1万5000人以上の人員削減に伴う多額の費用を計上していた。
追加の再建計画費用を含まない場合の1株当たり利益は68セントだった。これはReuters EstimatesやThomson First Callが事前に集計したアナリストら予測平均値を上回る。通期の純利益は前年の24億ドルから158%増加し、62億ドルとなった。売上高は前年の867億ドルより6%多い917億ドル、1株当たり利益は前年の82セントから166%増えて2.18ドルとなった。
HPの最高経営責任者(CEO)Mark Hurd氏は決算発表後に行った報道陣との電話会議のなかで、「最近の記憶のなかでは最もバランスの良い結果だ」と語った。事業部別でも地域別でも事業は好調だったと同氏は述べる。
PC事業の営業利益は、第4四半期も引き続き伸びた。PC事業の営業利益は前年同期の2億ドルから3億3600万ドルへと成長した。またノートPCの販売が24%伸びたことが追い風となり、売上高も前年より10%増加した。
法人に販売したPCの売り上げは4%しか増加しなかったのに対し、個人からの売り上げは19%の伸びを示した。これは、業界全体にも見られた傾向だった。新学期シーズンの販売が好調だったことが追い風となり、HPは同四半期中、PC出荷台数において市場トップに返り咲いている。これまで市場をリードしていたDellはHPに比べ、法人向けの販売比率が高い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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