グーグルは8月23日、同社の提供するメールサービス「Gmail」を、招待制からサインアップ制へと移行したと発表した。これにより、日本国内のユーザーは、誰もが自由にGmailアカウントを取得できるようになる。
Gmailは2004年4月に開始したサービスで、これまで日本では招待されたユーザーのみが利用できるようになっていた。現在38言語に対応しており、ユーザー数は非公開だが「数千万人レベル」という。
Gmailがサインアップ制になったのは日本が3国目。日本以外ではオーストラリアとニュージーランドがすでにサインアップ制へと移行している。これらの国からのアクセスであることをIPアドレスで判断し、サインアップができる。
米国では、招待制のほか、携帯電話のメールアドレスを持つユーザーであればサインアップが可能だ。サインアップの際に携帯電話のアドレスに認証メールが送られ、認証の取れたユーザーはGmailアカウントを取得できる。
メールの検索機能や保存容量(現在2.5Gバイト)、迷惑メールフィルタ機能などに変更はない。グーグル シニアインターナショナルプロダクトマネージャーのAngela Lee氏は、「これまで以上に多くのユーザーに利用してもらい、Gmailの便利さを知ってもらいたい」と述べている。
日本でいち早くサインアップ制に移行した理由について、グーグル ビジネスプロダクトマネージャーの徳生裕人氏は、「日本市場でのグーグルおよびGmailに対する期待が高いことと、ユーザーが洗練されているためだ」としている。ただし同社では、最終的にすべての国においてサインアップ制を導入したい考えだ。
サインアップ制に移行したGmailだが、いまだ同サービスはベータ版となっている。その理由についてLee氏は、「これからも改善したい点は多くあるため」としている。今後具体的にどのような機能が追加されるかについては、コメントを避けた。
グーグルはKDDIと提携しており、KDDIのau携帯電話からグーグルの検索機能がデフォルトで利用可能となっているが、au携帯電話とGmailとの連携に関しては「現段階で公式に話せる内容は何もない」と徳生氏。ただ、携帯電話との連携についてニーズが高いことは同社でも認識しており、今後携帯電話とGmailが結びつく可能性も高そうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス