音声機能付きインスタントメッセージ(IM)サービス「Google Talk」が最初の誕生日をアップグレードで祝うことになる。米国時間8月16日より、簡単なファイル送信機能とボイスメール送信機能が同サービスに加わる。
今回のアップグレードで、Google Talkのユーザーは、「send file」ボタンで文書ファイルや写真、その他のファイルを送ることができるようになる。送られたファイルはチャットウィンドウにサムネイル表示され、フルサイズでの表示も可能。
ユーザーはまた、通話を始めたものの相手からの応答がない場合や、通話を始めずに相手への伝言を残したい場合などに、ボイスメールを送ることができるようになる。Googleの提供している電子メールサービス「Gmail」のユーザーは、音声ファイルなどをダウンロードしたりせずにボイスメールを再生することができる。他の電子メールソフトウェアを使っている場合は、MP3形式のボイスメールファイルをダウンロードしなければ、再生できない。
もう1つの新機能は、Google Talkのユーザーがどんな音楽を聴いているかを、ステータス情報を通じて友人に知らせるというもの。この新機能ははじめは英語版のみでの提供となる。
Googleはあらゆる場所に保存されたあらゆる情報を容易に検索可能にすることに加え、オンライン上で互いにさまざまな形のコミュニケーションをとれるようにするという戦略をとっており、Google Talkはこれを具現化したものとなる。
「われわれはリアルタイムコミュニケーションのためのプラットフォームに投資している。Google Talkはその最初の例だ」と、Google Talk製品マネージャーのMike Jazayeri氏は述べた。
Google Talkは、AOL、Yahoo、Microsoftが提供する人気の高いチャットサービスと競合している。Yahooは7月、最新版の「Yahoo Messenger with Voice」を200近くのプラグインと同時に公開した。Microsoftは6月に、ドラッグアンドドロップによるファイル共有や連絡先の自動更新機能の機能を加えた新しい「Windows Live Messenger」の提供を開始している。
GoogleはAOLに10億ドルを出資し、AOL株式の5%を取得した成果の1つとして、GoogleとAOLが提供する両社のIMサービスを相互運用可能にする。Jazayeri氏は、これがいつになるかという情報はまだ言えないと述べている。また、Google TalkはIM通信に利用される標準プロトコルであるXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocol)を使っているサービスとは既に相互運用が可能だと述べた。
一方、YahooとMicrosoftは両社のIMサービスの相互運用を7月に開始している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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