ここ2期の四半期決算で苦戦していたIntelが、上級管理職の徹底的な変革を断行することが、米国時間7月19日にCNET News.comの取材で明らかになった。
特にセールス&マーケティング部門が大きく変わると、人事異動に詳しい関係者筋は語った。共同ゼネラルマネージャーのAnand Chandrasekher氏とEric Kim氏は、異なる部署を率いることとなり、同部門は新たにSean Maloney氏が単独で指揮するという。
この件に関してIntelのコメントは得られなかった。しかし従業員には19日にすでに伝えられており、正式告知は20日になるものと見られる。
セールス&マーケティング部門最高責任者という新たな役職を得ることになるMaloney氏は、一部のアナリストたちからIntelでさらに上の職責を担うことになるだろうと目されている。
Technology Business Research(TBR)のMartin Kariithi氏は、「これはいい機会」であり、Maloney氏は最終的には現在の最高経営責任者(CEO)Paul Otellini氏の後継者になる人物だと語った。「筋が通る話だ。Intelでの在籍期間は十分だし、Andy Grove氏の時代も経験している」(Kariithi氏)
Mercury ResearchのアナリストDean McCarron氏は、「単純に言うと、(組織構造を中央に集中させ、意志決定の整合性を高めれば高めるほど)決定を下す人数は少なくなるだろう」と語る。「Intelが何らかの変化を起こしたいと望んでいたのは明らかだ。Intelは製品面でも競争相手との位置どりでも、これまでになく難しい立場にいる」(McCarron氏)
Intelは4月に、効率化と競争力の強化を目指す試みのなかで事業の大規模な分析に取り組んだことを明らかにした。その結果、管理職1000人の削減計画を発表し、Marvell Technology Groupにコミュニケーションズ部門を売却したのに続いて、今回の上級管理職の異動となった。
Intelが19日に発表した第2四半期決算では純利益が57%減となり、第3四半期の売上高に関してもアナリスト予想を下回る見通しを明らかにしている。しかし、同社は、今後市場に投入予定の強力な新製品を擁しており、Advanced Micro Devices(AMD)に対してより有利な戦いができるという。
分析の中で、Intelは「1部門に2人」という同社の管理方式を用いるのが合理的なのはどういう時期であるかについて精査している。その結果、セールス&マーケティング部門には単独のリーダーが必要だという結論が出たのだと、この分析に詳しい関係者は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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