Intelの四半期決算は、同社がAdvanced Micro Devices(AMD)と熾烈な戦いを繰り広げるなか売上高と利益が減少したものの、予想されたほど悪い結果にはならなかった。
Intelが計上した第2四半期の純利益は、57%減の8億8500万ドル(1株あたり15セント)だった。だが、このような数字でも、さらに悲観的だったウォールストリートの利益予想を上回るには十分だった。
Thomson First Callが取りまとめたアナリスト予想では、2006年第2四半期の純利益は1株あたり13セントとなっていた。ただし、売上高は、82億6200万ドルとの予想に対し、13%減の80億900万ドルとなった。
Intelは第3四半期の売上高に関しても、アナリスト予想の平均である90億4000万ドルを下回る83億〜89億ドルの間と予想している。
Intelは、依然として生産能力も高く、圧倒的なシェアを持つが、ここ数四半期は厳しい決算が続いている。また、シェアも長年のライバルであるAMDに奪われつつある。AMDの「Opteron」プロセッサファミリーは、サーバメーカー上位4社でマシンへの採用が進んでいる。さらに、Intelでは在庫もだぶついている。
ただしIntelも反撃に出ており、デスクトップ、ノートPC、およびサーバ用の新チップを投入し、意欲的なスケジュールでチップ技術を進化させ、自社の効率分析を実施することで管理職1000人の解雇を決定している。
Merrill LynchのアナリストJoe Osha氏は、米国時間7月18日に公表したレポートのなかで、同社復活のカギは新製品が握っている、と述べている。
「同社が2年ぶりの製品サイクル刷新を進めつつあるのは明らかで、マーケットシェアと利幅の拡大が予想される」(Osha氏)
ただ同氏は、手遅れの部分もあることを付け加え、「Intelは長年、独占に近い状態を維持することで利益を支えてきた。だが同社は、二度とこのような状態に戻せないほどの余裕をAMDに与えてしまった」と述べた。
株式ベースの報酬を除くと、Intelの純利益は11億ドル(1株あたり19セント)だった。
Intel株は27セント(1%)高の18.48ドルで19日の取引を終えたが、時間外取引では57セント(3%)下げて17.92ドルで取引された。
Intelによると、プロセッサは出荷個数も平均販売価格も2006年第1四半期比で低下しているという。ただし、フラッシュメモリの出荷個数は増加しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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