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ソニーのゲームビジネスは10年単位の長期戦 - (page 2)

文:Daniel Terdiman(CNET News.com) 翻訳校正:坂和敏(編集部)2006年05月11日 15時29分
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--SCEAでは今年のE3に関してどんな戦略を用意していますか。また向こう1年間についてはどうですか。

 特にお伝えしたいのは、当社には3つのプラットフォームが共存しているということです。PS2は当社の売り上げに大いに貢献しており、世界全体での累計販売台数は1億台に達しています。

 われわれはPS2の寿命を短くても10年と考えています。今は7年目に突入しようとしているところです。また、昨年は「PlayStation Portable(PSP)」を発売しました。発売直後の売れ行きは業界の記録を塗り替えるものでしたが、この分野ではまだ多くの作業と啓蒙活動が必要です。

 PS3では、技術面での飛躍的な進歩が実現される予定です。これはユーザーに対する非常に複雑で、刺激的なメッセージです。ゲームメーカー各社に対するメッセージは、「PlayStationを扱い、このプラットフォームに対応すれば、事業は成功する」というものです。努力次第では、さらなる利益を得ることもできるでしょう。ユーザーであれ、ゲームメーカーであれ、当社はPlayStationに投資するすべての人たちに、何らかのものを提供することができます。

--PS3と、いわゆる「次世代ゲーム機戦争」についてお伺いします。ソニーのゲーム機の寿命は10年ということですが、PS3が次世代ゲーム機戦争に勝つためには何が必要なのでしょうか。

 これまでと同じこと--つまり最高のシステムを開発することです。ユーザーの信頼を勝ち取り、明快なビジョンを掲げ、戦略を実行していく必要があります。よく誤解されるのですが、当社が新世代のゲーム機を他社よりも早く発売したことはありません。

 初代のPlayStationは最大のライバルの後を追う形で市場に投入されました。PS2にも先行商品がありました。ご存じの通り、PS3もこの世代の最初の製品ではありません。しかし、PS2世代のゲーム機戦争では、Microsoftが次世代ゲーム機を発売するまでの間に、当社は300万台のPS2を販売することに成功しました。これまでの累計販売台数は全世界で1億300万台を超えており、今や1億1000万台に迫ろうとしています。

 これはどういうことかというと、自社のプラットフォームが長期にわたって成功を収めるなら、初年度の売り上げは全体の5%未満にしかならないということです。初年度の売り上げの多寡は、長期的なプラットフォームの成功にはほとんど、あるいはまったく関係ありません。これは当社がこの10年間で実証してきたことです。

--PS3の発売は2006年の年末商戦に間に合うのでしょうか。

 昨年のE3ではタイミングについて、ごく一般的な話しかせず、市場や発売日についての詳しい話はしませんでした。PS3に関する計画は、その2年前ほど前から進んでいましたが、PlayStationとPS2が大成功を収めたために、われわれは発売時期を自分たちで選択できるという、他社がうらやむような地位を手に入れることができたのです。

--何らかの理由でPS3の発売が2006年の年末商戦に間に合わなかった場合、PlayStationのイメージと最終的な収益にはどのような影響が出るのでしょうか。

 PS2の販売台数は依然としてXbox 360を上回っていますので、PlayStationは今後も「最も売れているプラットフォーム」の座を維持することができるでしょう。これは過去10年の実績に基づいた推論であり、実際にどうなるかは分かりませんが、PS3世代でも、われわれはリーダーの座を維持することができると思います。これ以上のことはありません。現在、当社の市場シェアは55%ですが、PS3が登場すれば、われわれはゲーム市場でさらに支配的な立場にたてると考えています。

--Xbox 360の発売時には、18本のゲームソフトが一緒にリリースされたと記憶しています。PS3の発売時には、何本のゲームソフトが揃うと見ていますか。

 PlayStationの大きな利点のひとつは、前世代の機種との互換性が完全に確保されていることです。このため、PS3用に新たに発売されるゲームソフトの数がはっきりしなくても、ユーザーはPS3を買ったその日から、5000種類ほどある既存のゲームソフトで遊ぶことができます。ちなみに、先日発売されたPSPの場合は発売時に25本のゲームソフトが揃いました。過去のPlayStationシリーズはどれも業界有数のゲームライブラリを誇っていますので、PS3もそうなると思います。

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