ロサンゼルス発--Microsoftは、Xbox 360とライバル機との差別化を図るため、幅広い年齢層への売り込みを考えている。
同社は当地で開催されるElectronic Entertainment Expo(E3)トレードショーの開幕に先立って記者会見を開き、「Fable 2」などの独占タイトルを披露した。同社はさらに、懐かしい「ミズパックマン」や「Paperboy」などのゲームをXbox 360のLive Arcadeサービスで取り扱うための、サードパーティとの提携も明らかにした。
MicrosoftのバイスプレジデントPeter Moore氏はGrauman's Chinese Theatreで開かれた記者会見で、「ユーザーには失った青春時代を好きなだけ取り戻して欲しい」と語った。同社は、「Dig Dug」、「ソニック ザ ヘッジホッグ」、「Root Beer Tapper」などの懐かしのゲームをLive Arcadeで取り扱うべく、コナミ、Midway、セガ、ナムコと提携したことを発表した。
同社はまた、人気のカーレースゲームの続編である「Forza Motorsport 2」を2006年の年末商戦に間に合うよう投入する計画も発表した。同ゲームは、フォースフィードバック対応のワイヤレスステアリングコントローラーとともに発売される。2007年10月には、Xbox向けの「Grand Theft Auto IV」が発売され、Xbox Liveでは独占アドオンコンテンツも公開される。
さらに同社は、Xbox 360に対応するワイヤレスヘッドセットとビデオゲーム用アクセサリのほか、かねてからの予測通り外付けHD DVDプレイヤーを投入する計画も発表した。同プレイヤーもホリデーシーズンに間に合うよう発売されると、Microsoftは語っている。
Microsoftはさらに、Xboxを通してテレビ番組をダウンロード提供する事業の実現に歩を進めた。同社によれば、公開が予定されている「Gears of War」ゲームのメイキング風景を記録したドキュメンタリを提供する計画だという。このドキュメンタリの第1部は Xboxへのダウンロードが可能になっており、第2部は来週MTVで放送される。
Microsoftは、発売が予想されるシューティングゲームやスポーツゲームのタイトルを発表した以外に、新しい顧客の開拓に向けた意気込みも明らかにした。これを実現するためのゲームの1つが「Viva Pinata」で、これはプレイヤーが自分の庭を造り、キャラクターを集めて育てるゲームだ。2006年の年末商戦には、キャラクター用のアクセサリが登場し、Xbox Liveオンラインサービスを利用して交換できるようになる。
Microsoftは、ライバルに先行して、端末を市場に投入できた優位性を活用したい意向だ。任天堂はWiiを2006年第4四半期に出荷する予定で、ソニーは11月にPLAYSTATION 3を発売する。E3開幕を前に記者会見を開いたのは、大手3社のなかではMicrosoftが最後だった。E3は米国時間5月10日に開幕する。
MicrosoftはXbox 360の発売当初、需要に出荷が追いつかず、悪戦苦闘した。だが、その後Microsoftは出荷台数を順調に増やしている。同社によると、6月末には同ゲーム機の出荷台数が500万〜550万台に達するだ見込みだという。
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