日立製作所は10月11日、指静脈認証システム事業の世界展開計画を発表した。北米、欧州、アジア地域、中国の現地法人に専門組織を設け、「各地域の社会状況や顧客のニーズに対応し、最適な認証装置を活用した指静脈認証システムを提供していく」(同社)。
取り組みの第一弾として、2005年8月1日付けで同社情報・通信グループのIDソリューション事業部内に、統括組織「指静脈グローバルビジネス推進センタ」を設置した。同組織は、研究開発戦略、グローバルマーケティング戦略、グループ製品戦略を統括、推進する。
また、11月1日付けで北米のHitachi America、欧州のHitachi Europe、アジア地域のHitachi Asia、中国のHitachi(China)という各地域の統括会社内に専門組織である「指静脈認証事業推進センタ」(仮称)を新設する。各新組織は、現地の製造会社、システム構築会社、販売会社などと連携し、公共機関、一般企業向けの入退管理システムやPCログイン装置、金融機関向けの認証システムなどの販売を手がける。
日立では、同事業の世界展開を本格的に始めることで、現時点で関連システムを含め数10億円規模の売上高を、2006年度から2008年度までの3年間で国内外合わせて1000億円に拡大することを目指す。
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