富士通は、05年4月に全面施行される「個人情報保護法」対応に向け、従来の「情報漏えい対策ソリューション」を強化し、個人情報取扱事業者を始めとする企業ユーザーを対象に「個人情報保護対策サービス」を新たに開始した。
新サービスは、「現状分析」「方針策定」「構築」「運用」といった一連のフェーズをトータルに支援するもので、同社ならではの最先端プロダクトと組み合わせることで、ユーザーに、ワンストップで効率的な「個人情報保護対策」を提供していく。これによって、ユーザーは個人情報保護対策に関わるコストを最小限に抑えるとともに、コンプライアンス経営を実現することができる。
サービス内容は、(1)「簡易評価診断サービス」(無償)、(2)「導入支援サービス」、(3)「運用サービス」の3つ。とくに、「運用サービス」では、業界で初めて、情報漏えいの兆候を同社センターから監視し、不審な挙動をユーザーに通知するサービスを提供する。
「導入支援サービス」では、個人情報保護を実現する製品群を使ったシステムを、あらかじめ作成したモデルパターンに基づき、短期間で構築する。具体的には、世界で初めて非接触ICカード技術方式「FeliCa」対応リーダライタをカスタムメイドで内蔵した「FMV-LIFEBOOKシリーズ」、生体認証(手のひら静脈認証、指紋認証など)、暗号化ツール、入退室管理システムなどを採用する。
さらに、統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」の「Desktopシリーズ」として新製品の提供を計画している。操作ログ分析や外部記録媒体への不正コピーを防止する「Systemwalker Desktop Keeper(仮称)」、ファイルの暗号化を実現する「Systemwalker Desktop File Guard(仮称)」をラインアップに追加する予定。セキュリティパッチの自動適用やウイルスパターンの適用状況を管理する「Systemwalker Desktop Patrol」(提供済)と合わせ、企業における個人情報保護を強力に支援していく。
価格は、「個人情報保護対策導入支援サービス」が個別見積(100万円から)で即日開始。「個人情報保護対策運用サービス」が個別見積で、05年2月開始。「個人情報保護対策教育支援コンサルティングサービス(オプション)」が個別見積(200万円から)で、提供開始済。「プライバシーマーク取得支援コンサルティングサービス(オプション)」が個別見積(200万円から)で、提供開始済。
新サービスおよび関連製品全体で、05年度末までに100億円の売り上げを目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス