三井物産は9月7日、RSSをはじめとするXMLフィード検索サービスを提供する米Feedsterに出資し、日本市場への参入を支援すると発表した。出資額は決まっているが、三井物産では「具体的な出資額や比率などについては守秘義務があるため公開できない」としている。
Feedsterは2003年3月に設立された。独自開発の検索エンジンは、9月6日現在で約1385万件超のフィードを対象として検索し、特定のキーワードや話題について速報性の高い情報を提供する。検索対象とするフィードの発信元は、ブログのほかにもRSSなどを配信している一般企業のサイト、またBBCやThe New York Timesなどのオンラインメディアが含まれており、合計約7万5000サイトとなっている。
Feedsterの検索エンジンでキーワードを入力して検索すると、配信されているフィードの中から最新の情報を入手でき、それがいつ更新された情報であるかを知ることができる。現在Feedsterのサイトは英語表示になっているが、日本語による検索も可能だ。
求人情報に特化した「jobs.feedster.com」も展開している。希望する勤務地と職種を入力して検索すれば最新の求人情報が一覧できる。この検索結果のフィードをRSSリーダーなどに登録しておけば、いつでも最新の情報を得られる。
また、Feedsterは広告ネットワークのKanoodleと提携し、キーワードに関連したテキスト広告をフィードに組み込んで配信している。
Feedsterと同様の検索サービスとしては、2002年11月よりサービスを開始した米Technoratiがある。Technoratiはデジタルガレージと組んで2005年1月21日にテクノラティジャパンを設立し、日本において7月1日から正式サービスを開始している。両者の違いは、FeedsterがXMLフィードをインデックス化しているのに対し、テクノラティはフィードのほかにブログサイトのHTMLもすべてインデックス化していることだ。
三井物産では、コンシューマーサービス事業本部においてEマーケティング事業を推進しているが、「日本におけるFeedsterの具体的な展開はこれから詰めていくので、まだ何も決まっていない」と言う。しかし、三井物産と米MIVAが提携して日本で運営しているキーワード連動広告サービスのLISTOPをはじめ、アフィリエイトサービスプロバイダーのリンクシェア・ジャパン、ポイントプログラムのネットマイル、電子メールマーケティングmiemsなど、三井物産の関連企業やサービスとシナジー効果がでるように進めていく方針だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」