Yahooが、ブログ検索技術のテストを韓国で密かに開始したことから、米国市場でTechnoratiなどの既存プレイヤーに対抗するツールが登場する可能性がでてきた。
Yahooは最近、同社が運営する韓国のブログサイトで新しい検索技術を発表した。このサイトでは登録ユーザーがパーソナライズされたウェブ日記を公開できるようになっている。
同サイトでは、検索バー横のプルダウンメニューから、さまざまな検索ツールを選べるようになっており、たとえばすべてのブログを取得したり、最新のブログやお気に入りに登録したページだけに絞ってコンテンツや写真が見ることも可能だ。
Yahooの計画に詳しい情報筋によると、同社では同じ機能のテストを米国のブログサービスでも数週間以内に開始する予定だという。また、Jeremy ZawodnyというYahooの検索エンジニアが、同社がこの分野に取り組んでいることをあるカンファレンスで示唆したことを、このカンファレンスに参加したCubicgarden.comブログの運営者が明らかにしていた。
Yahooはこの件に関するコメントを控えている。
ウェブポータル各社は、新しい技術を海外市場で試すことが多い。たとえば、Microsoft のMSNは昨年、パーソナライズニュース検索を米国に先駆けて欧州で試していた。
ブログはオンラインコンテンツの形式として、強力で、増殖力もあるため、Yahooなど各社が特別な関心を寄せている。ところが、すべてのコンテンツをリアルタイムで取捨選択するツールはあまりない。Yahooにとって最大のライバルであるGoogleやMSNは、ブログに特化した検索ツールをまだ発表していない。
ブログ検索をリードするTechnoratiは今週、ネット上のブログの数が5カ月半毎に倍増し続けていることを伝えた。同サイトが追跡するブログの数は7月末時点で1420万件に達しており、1日あたり8万カ件のブログが新たに登場しているという。
Yahooのブログ検索技術は、「Yahoo 360」を補完することになる。これは、同社が今年に入って始めたソーシャルネットワーキング/ブログ発信サービスで、現在もテストモードで運営されている。また、ブログ検索はYahooが新たに発表した小規模サイト向けの広告サービスとも連動することになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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