Microsoftの次期版「Windows」のスクリーンショットではないかとされる最新画像がウェブ上に流出し、うわさされていたWindowsアプリケーションストアが同OSに搭載されていることがわかった。
スクリーンショットなどの情報は、中国のテクノロジ系ニュースサイトcnBeta.comに掲載されたものだ。「Windows 8」の最新プリベータビルドから取得したという画像には、アプリケーションをダウンロードしたり管理したりする専用ウィンドウがあり、Microsoftの「Internet Explorer」(IE)や「Office 2010」はもちろんのこと、サードパーティー製の「Firefox」「Opera」「FreeCell」「Angry Birds」といったプログラムへのリンクが用意されている。
cnBetaでは、情報筋からの話として、すでにMicrosoftがストアの内部テストを完了しており、近々ベータ版としてリリースする予定だとしている。
Windowsアプリストアに関するうわさや報道はすでに約1年前から存在する。2010年6月に流出したWindows 8に関する複数のドキュメントによると、Microsoftは専用アプリストアを開設することで、Appleの得意分野に対抗したいと考えているようだ。
アプリストアのスクリーンショットは、米CNETの姉妹サイトである米ZDNetにも掲載された。ZDNetでは、Appleが1月に「Mac App Store」を開設して以来、Microsoftもストアへの取り組みを強化しようとしていたとしている。
英語版のスクリーンショットではストアの名前が「Windows App Store」となっているが、もしこの名前が正式に使われることになればAppleが黙っていないだろう。Appleは、AmazonのAndroid向けアプリストア「Amazon Appstore for Android」に「Appstore」という単語が使われていることに対し、商標を侵害しているとしてAmazonを訴えているからだ。同時にAppleは、「App Store」という言葉を正式に商標として認めてもらうよう、米国特許商標局に申請している。これに対しMicrosoftをはじめとする一部の企業が、App Storeという単語は一般的すぎて商標に値しないと異議を申し立てている。
ただし、MicrosoftはWindowsアプリストアに安全な名前をつける可能性もある。cnBeta.comのページで表示されている中国語のストア名は、英語に翻訳すると「App Store」ではなく「App Mall」となっているのだ。さらに、WindowsのファンサイトWindows 8 Centerでは、英語名は「App Marketplace」とも解釈できるとしている。
今回流出したスクリーンショットは、先日明らかにされたWindows 8プリベータビルドの画像に続くものだ。前回は、リボンインターフェースの拡張や、新しいウェルカムスクリーン、PDFリーダの搭載、Windows Phone版IEのような外観の改良版IEといった新機能の画像が公開された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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