広まる「Windows 8」の最新リーク--流出情報を考える

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 末岡洋子2011年03月31日 15時26分

 これまで「Windows 8」のマイナーなリークだと主張するものがいろいろと出回り、複数のウェブサイトがこれらを報じてきたが、MicrosoftはこれまでWindows 8について一切口外してこなかった。

 だがここ数日、Windows 8のある新しいビルドのリークに関するうわさが注目を集めている。有名なベータリークのウェブサイトのいくつかが、リークしたWindows 8のビルドだと主張するスクリーンショットを掲載している。これらのビルドは、おそらくMicrosoftからついにWindows 8のプライベートテストビルドを手に入れ始めた1つまたは複数のOEMから漏れた可能性がある。

 MicrosoftがいかにしてWindows 8のリークを最小限にとどめているのか、またその理由については、さまざまな意見がある。Windows 8のスクリーンショットといわれるものからは、かなりこわい警告も確認できる(「われわれが必死になって開発したものをリークしないようにしよう」という程度ではない)。

いかなる方法であっても、許可なく利用したり公開することは、懲戒処分の対象となる。これには、雇用契約の終了(従業員の場合)、業務割り当てや契約の終了(臨時雇用スタッフの場合)、民事および刑事的責任を追及すること、などが含まれる。

 一部によると、MicrosoftはWindows 8のダウンロードに情報を特定できるコードを入れており、リークの出所を追跡できるようにしているという話もある(わたしのある情報源によると、Windows 8ビルドには複数あって、特定の人物が、Microsoft社内でのみダウンロードできるようにしているらしい)。

 Windows 8のリークとされる最新のスクリーンショットでは、Windows 8の最新のユーザーインターフェース(UI)が示されているわけではない。インターフェースは多くの場合、MicrosoftがWindowsのテストビルドで最後に追加する要素の1つとなっている(われわれMicrosoftウォッチャーは、Windows 8は出荷時にクライアント側で少なくとも2種類のインターフェースが用意されると聞いている。1つはタイルベースのタッチ向けとなり、もう1つは「Modern Shell」(MoSH)といわれるものだ)。

 CNBeta.conが米国時間3月30日に掲載した多数のWindows 8と思われるスクリーンショットでは、「History Vault」といわれるWindows 8の新機能が大きく取り上げられている。winrumorsはこのHistory Vaultを、Appleの「Time Machine」に対するMicrosoftの回答と形容している。新たに公開されたスクリーンショットから集めたわずかな情報を基にすると、この機能はMicrosoftが「Windows Vista」から提供している「Shadow Copy」をアップデートしたもののように見える。

 そのほかのスクリーンショットでは、「System Reset」機能も見られる。これは、2010年4月にMicroosftがOEM各社に明らかにしていた新機能で、Windowsの将来のバージョンに追加する計画となっていた。このほか、いくつかのウェブサイトは、新しいWindows 8ビルドに「Internet Explorer 10」の記述があると指摘している。Microsoftは2010年4月、OEMに対し、Windows 8に搭載するのはInternet Explorer 9になると述べていた。わたしの推論だが、IEチームは計画を早めることを決意し、ちょうど1年前に予想されていたスケジュールを上回るペースで開発を進めているのではないだろうか。

 Microsoftの開発者は現在、Windows 8のM3(Milestone 3)の開発を進めているところだ。M3は、2011年夏に完成する見通しで、その後はWindows 8のテストビルドを公開する対象をいく分広げることが予想されている。数人の知人から、Microsoftは2011年7月にロサンゼルスで開催予定のMicrosoft Worldwide Partner Conferenceで、パートナー向けにWindows 8を披露する可能性があると聞いている。また、9月にProfessional Developers Conference(PDC)を開く計画(開催地はレドモンドの可能性が高そうだ)も残っており、この時期にコミュニティーテストプレビュー(CTP)、あるいはベータ版を公開する計画だとも聞いている。

 「いわれている」「想定される」といった表現が多いことをお詫びする。Microsoft側はWindows 8に関する情報を公開しておらず、信じられないかもしれないが、次期Windowsの名称が「Windows 8」であるかどうかについてすら、公式に認めていないのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]