「Windows 8」に関するリークは数少ない(だけでなく、混乱しやすい)ので、どのように進んでいるのかがわかる情報は貴重だ。
2011年に入ってすぐ、社内用Windows 8ロードマップのスナップショットといわれるものを情報源から見せてもらった。Windows 8は3回、「Milestone」といわれる社内ビルドをメジャーリリースする計画になっているとされており、ロードマップにあるスニペットは2回目となる「Milestone 2(M2)」の社内日程といわれている。このロードマップは、わたしが先日行ったWindows 8とスレートをテーマにしたZDNetウェブキャスト(無料でオンデマンド視聴できる)でも披露している。
以下がそのスライドだ。
気になった点は、このロードマップ上のスニペットが、リークしたWindows 8のビルドにアクセスしたとするいくつかのウェブサイトに書かれているスケジュール表とビルド情報に酷似していることだ。米国時間2月21日、MicrosoftがWindows 8のM2を完成させたという情報があった。上のロードマップでは、最終のM2候補ビルドは2月23日に公開となっている。また、Milestone 3(M3)のコーディング作業は2月28日に開始となっている。
ロードマップによると、WindowsクライアントチームはM2の開発に5カ月を要したことになる。M3も同じように5カ月かかるとすれば--M2と同じようなコーディング/統合/バグ修正/凍結というステップを経るのなら、その可能性はある--、完成は7月末となる。限定のコミュニティテクノロジープレビュー(CTP)のようなテスト期間が1カ月程度あることを考慮すると、2011年の「Professional Developers Conference(PDC)」--9月に開催予定と聞いている--のあたりでベータになるというのは、実現可能にみえる。
もちろん、Windowsクライアントチームはスケジュール、ビルド番号、ロードマップなど、Windows 8あるいは「Windows Next」に関する情報を何も語っていない(ひょっとしてコメントをもらえるかと期待して、Microsoftが好んで使う“Win Next”という言葉を使って問い合わせたが、だめだった)。
Microsoftの幹部はまた、先にリークしたDellのロードマップといわれるものについてもコメントを控えている。このロードマップによると、DellはWindows 8を搭載したタブレットを2012年1月に間に合うように作成するようだ。わたしは先週、このロードマップは、MicrosoftにおけるSoC(システム・オン・チップ)版Windows 8の開発が、われわれが想像している以上に進んでいることを意味するのだろうか、と書いた(少なくとも1人の証券アナリストが、SoC版Windows開発の動向について書いている)。だがその後、そんなことはないだろうという話を耳にした。ということは、DellのWindows 8タブレット「Peju」は、一部開発者向けのデモ機に過ぎず、「Consumer Electronics Show(CES)」でデビューとなるのだろうか?
いずれにせよ、Microsoftがこれまで通り、ベータ1、ベータ2、リリース候補(RC)、RTMと進めていくのであれば、Windows 8は2012年半ばにRTMとなるように見える。Windows 8はこれまでのところ、「Windows 7」と同様、計画通りに開発が進んでいるようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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