東芝、05年度中間決算は社会インフラ事業の黒字などで増収増益、PCも黒字

 東芝(西田厚聰社長)が10月28日に発表した05年度(06年3月期)中間連結 決算は、売上高2兆9001億円(前年同期比4.3%増)と増収、パソコンビジネス や社会インフラ事業の黒字転換などで営業利益513億円(同1.4%増)、事業構 造改善費用の減少と持分法投資損益が増益になったことで税引前利益421億円 (同95.4%増)、最終利益146億円(同74.8%増)になった。

 主力のデジタルプロダクツ事業は、「パソコンや携帯電話の伸張で順調に推 移した」としている。パソコンビジネスは、売上高3838億円(前年同期比4.3 %増)、営業損益14億円の黒字(前年同期は72億円の赤字)だった。社会イン フラ事業が、営業損益が33億円の黒字(前年同期は86億円の赤字)に転換。 「社会インフラ事業が上期に黒字だったのは久々」(笠貞純副社長)という。

 05年度通期連結業績予想は、「上期は順調だったが先行きが見えない」こと から、期初計画通りの売上高6兆円(前年度比2.8%)、営業利益1700億円(同 9.8%増)、税引前利益1300億円(同16.9%増)、最終利益550億円(同19.6% 増)を据え置いた。「しっかり見えてきた時点で修正する可能性はある」とし ている。

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