広告業界再編の行方は?

2009年1月31日 00時00分

 電通がメディアレップ事業を展開するサイバー・コミュニケーションズ(cci)を完全子会社化することを発表しました。デジタル事業領域を軸に成長したい電通と、トータルな広告サービス会社を目指すcciの狙いが合致した形です。

 2008年にも電通はネット広告会社オプトの株式を公開買付けし、cciを合わせた3社間でインターネット広告の営業体制を築いてきました。またGMOインターネットも2008年5月にネット広告会社のNIKKOを子会社化しています。

 今後、広告会社の業界再編はどのように進むのでしょうか。パネリストの皆さんの意見を聞かせてください。


  • 渡辺聡
    渡辺聡さん (ブロガー、コンサルタント)
    再編、組み換え、短期的にはシュリンク、長期的に成長できるかは産業構造次第、系列取引かオープン水平取引かはまだ見切れないといった段階でしょうか。数年前から、業界内で「どっちに(どこに)付くんだ」という会話がちらちらと聞こえて来てました。

    今朝、米国で出てきた、支局を持たない低コストニュースメディアについて議論をしていたのですが、
    (リンク »)
    こういうコモデティ調達万歳みたいな試みが出るのを横目に、隣接するPR機能PR市場への役割期待がどうなるかというところまでを視野に入れないと今回のお題には答えられないのだろうと感じてます。

    つまり、広告業界だけ取り出して議論することが前にも増して難しいといったところでしょうか。業界間の再配分交渉という、マイケルポーターの古典第一定理の議論レベルに入っています。

    個人的には、趨勢を見るには、事業会社の広報及びマーケティング予算の配分と使途バランスの時系列推移を読み解くのが手っ取り早いかな、と思っています。リードユーザーは半分答えを出しつつある様子ですね、このあたりは。
    2009-02-01 10:58:57

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