わずか200gのナノ一眼「PENTAX Q」徹底解剖--第3回:静止画&動画撮影編

CNET Japan Ad Special 加辺友明2011年09月02日 17時30分

第1回:ファーストインプレッション
第2回:静止画撮影編
第3回:静止画&動画撮影編
第4回:デジタルフィルター&アクセサリー編

設定変更が簡単な静止画撮影用コントロールパネル

 第3回目は動画撮影編を紹介するが、その前に、静止画撮影について紹介したい機能があるので、そちらを先にレポートしよう。PENTAX Qでは同社の一眼レフカメラ同様のコントロールパネルが装備されており、そこから各種設定ができる。

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コントロールパネル

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 撮影モード時にINFOボタンを押すとコントロールパネルが表示される。当初、INFOボタンは再生時に撮影画像の詳細情報を表示するだけだと思っており、設定変更にはMENUボタンを使っていたが、INFOボタンには主に使いそうな機能のメニューが集約されている。そのため素早く設定変更できるので、撮影途中の設定変更はINFOボタンを使うとよいだろう。

 ここではコントロールパネルから、使用頻度の高そうな設定をいくつか紹介しよう。

 オートフォーカスは、顔検出や追従、セレクト(25点)、スポットの4種類から設定が選べる。特に、セレクト(25点)選択時には、フォーカスポイントを十字キーで移動させることができるほか、フォーカスエリアの範囲を変えることも可能だ。これらの操作は急いで撮ろうとしたときに使えるので、シャッターチャンスを逃さないためにも覚えておこう。

 ND(減光)フィルターは、日中滝を撮影するときなどに使える機構だ。滝の撮影はシャッター速度が速いと水が止まっているように撮れてしまうのでシャッター速度を遅くするが、F値が限界に達しそれ以上シャッター速度を遅くできないことがある。こんな時にNDフィルターをONにすると、受光量が減り、シャッター速度を遅くできる。

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フォーカスエリア設定画面

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フォーカスエリア例

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NDフィルター設定画面

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記録形式設定画面

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 RAW、JPEGといった記録形式もコントロールパネルから素早く変更できる。RAWは画像劣化がなく、撮影後PCなどを使って画像編集をする際に便利なファイルだ。一方、JPEGははファイルサイズが小さく使い勝手が良い。RAWファイル同様に、広角レンズなどのゆがみを補正してくれるディストーション補正にも対応している。RAWとJPEGの両ファイルを同時に書き込めるモードもあるが、書き込み速度が遅くなり、撮影枚数も減ってしまう。そのため、それぞれの長所、短所を考え、使用目的によって記録形式を変えて撮影すると便利だ。

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ディストーション補正画面

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ディストーション補正前の画像

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ディストーション補正後の画像

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 測光方式は分割、中央重点、スポットの3種類を搭載する。分割測光は、逆光で人物を撮る際、どの部分にどんな明るさのものがあるかを判断し補正してくれる。中央重点測光とスポット測光は、センサーの中央部分で明るさを測光するもの。フォーカスエリアの部分とは異なる。

 ブログに掲載したり、写真をメールで送りたいときは、JPEGの記録サイズを小さくすればよい。ファイルサイズが軽くなるので、パソコンに取り込んだり、メール送信したりするのに扱いやすくなる。サイズは300万画素(1920×1440ピクセル)から1200万画素(4000×3000ピクセル)までの間で、4種類から選択可能だ。被写体にもよるが、300万画素で撮影したファイルサイズは727Kバイトであった。

 アスペクト比もコントロールパネルから設定できる。アスペクト比とは撮影画像のタテとヨコの長さの比率を言い、印刷で一般的に多用されるL判サイズは89mm×127mmなので、タテヨコ比に近いのは4対3になる。ハイビジョンテレビの全体に映すのが目的であれば、16対9を設定する。このアスペクト比は動画撮影時には適用されない。したがって、動画撮影後、静止画として切り出す場合も、ここで設定されるアスペクト比にはならないので注意が必要だ。

 なお、コントロールパネルで設定できる項目は静止画と動画で異なり、またモードダイヤルの位置によっても異なるので気を付けたい。

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