PENTAX Qの動画撮影は、フレームレート 30fps(Frame Per Second)、音声はモノラル、ファイル形式はMPEG-4 AVC/H.264で、パソコンに取り込んですぐに再生できる。記録サイズは1920×1080ピクセルのフルHD、1280×720ピクセルのHD、640×480ピクセルのVGAの3種類だ。
最近のコンパクトデジタルカメラにも動画撮影機能が搭載されているが、PENTAX Qには「インターバル動画」という機能がある。これはあらかじめ設定した時間間隔で静止画を連続撮影し、動画にする機能だ。撮影間隔は1秒、5秒、10秒、30秒、1分、5分、10分、30分、1時間から選択可能だ。
インターバル動画は、植物の成長過程などを記録していくのに最適な機能だ。面白い動画が撮影できそうだが、今回は車に取り付けて撮影してみた。撮影途中バッテリー交換はできないので、フル充電のバッテリーを使って撮影した。長時間撮影する場合はACアダプターが必要になる。
車のヘッドレストにPENTAX Qを取り付けて、5秒間隔で撮影をした。5秒だと間隔が長すぎたようで、再生してみると車の動きが分からず、バラバラの写真を連続で見ているような感じになってしまった。1秒間隔設定し直し撮影すると、ようやく車の流れが分かるようになった。長距離のドライブでは間隔を長くすることで、良い思い出になると思う。
残念なのがインターバル動画の撮影回数に制限があることだ。インターバルを1秒にセットすると、撮影時間は最大5分59秒と表示される。つまり最大360コマだ。この360コマの再生時間は12秒間となる。バッテリーがなくなる、もしくはメモリーカードの空き容量がなくなるまで撮影できないものかと思う。
モードダイヤルを動画に合わせてから、INFOボタンを押すと、動画撮影用のコントロールパネルが表示される。静止画撮影と同様、11種類のカスタムイメージと12種類のデジタルフィルターが用意されている。
カスタムイメージの設定画面には、色に関するレーダーチャートが右下に表示され、画面内で強調されている色が分かる。カスタムイメージで「風景」を選択すると、青空や緑の色が強調され、「モノトーン」に設定すると基本的に色はなくなるが、パラメータの調色で全体のトーンを変えられる、などの調整が可能だ。
このほかにも銀残しにすると昔の8mm映画のような、ノスタルジックな感じになる。この時デジタルフィルターを「トイカメラ」に設定してぼかしを強くすると、さらに8mm映画に近づくなど、好みの調整ができる。ビデオカメラにはあまりないトーンの動画が撮れるのも、静止画を重視しながら動画にも機能を拡張した、このカメラの特長 と言えるだろう。
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