SiteCatalystは、ウェブ解析情報をリアルタイムに提供し、サイト全体のユーザー動向を把握するための高パフォーマンスなレポート機能を持つウェブ解析ツールとして、最も知られている製品のひとつだ。SiteCatalystを利用する主なメリットは、「ウェブサイトを訪れるユーザーの経路や離脱ポイント、サイト目的の達成に貢献しているコンテンツや逆にうまく活用されていないコンテンツのブラッシュアップ」「さまざまなターゲット訪問者が自社のウェブサイトとどのように接触しているかの把握と分析」などだ。
当然ながら、同製品は単なるデータ収集を目的としたウェブ解析ツールではない。重視しているのは「収集したデータをいかに次のアクションにつなげていくか」であり、最終目標として「オンラインビジネスにおける最適化」を掲げている。
オムニチュアのジャパンカントリーマネージャーの尾辻マーカス氏は、限られた人的リソースと予算内でいかにオンラインビジネスを最適化していくかという各企業のニーズを実現させるのがオムニチュアの役割であると語る。そして同社の強みは、それぞれの製品の相乗効果にあるとしている。
また、同社の顧客にとって重要なのは製品に関するサポートはもちろんのこと、導入後のコンサルティングであると尾辻氏は強調する。とりわけ日本市場においては、製品とサービスは両輪として展開していくとのことだ。今後のオンラインマーケティングでは業務プロセスにおける基幹システムとしてウェブ解析ツールを活用することはもちろんのこと、いかにウェブ解析ツールを自社の味方につけるかが重要であるといえる。
また、ウェブ解析におけるレポーティング作業を自動化させ、人間にしかできない「解析データに基づいた仮説の検証や改善アクション」に十分な時間を注ぐことができるようにマーケティング担当者の活動全般を支援するのが、同社の製品群なのである。
SiteCatalystはリアルタイムでインタラクティブなレポーティング機能を提供するだけでなく、包括的なカスタマイズの容易さや拡張性の高さへの評価がきわめて高い。それを裏付ける指標として、米国では『フォーチュン200』(全米企業上位200社)において最も多く導入されているウェブ解析ツールであり、日本国内でも大手企業を中心に多数の導入実績がある。
ウェブ解析は導入すれば終わりではありません。解析で得た数値をどのようにしてビジネスに活かしていくか、組織としての運用ノウハウが試されます。KPIの設定といった重要課題から、ウェブ2.0、RIAへの対応など一歩進んだ可能性まで、オムニチュア株式会社のベストプラクティスコンサルタントである大山忍氏がウェブ解析の全貌を解き明かします。