Adobe Systemsは米国時間6月8日、「Photoshop Lightroom 3」を発売した。同バージョンでは、新しい処理エンジンに切り替えたほか、大部分で旧版と同じままのユーザーインターフェースに重要な写真関連の新機能を複数組み込んでいるという。
WindowsおよびMac向けに提供されるPhotoshop Lightroom 3の主な特徴は、より高速なインターフェース、カメラがソフトウェアと直接連動できるようにするテザー撮影、目障りな斑点を取り除くノイズリダクション機能の向上、動画を扱う基本的な機能、ウェブサイトへのアップロードや「iPhone」の写真の同期を容易にするパブリッシングサービス、新しいレンズ補正ツールなどだ。
LightroomはAppleの「Aperture」と直接的に競合する。Apertureは2010年2月にバージョン3がリリースされ、やはり大幅に変更された。Lightroomの価格は299ドルで、Apertureの199ドルより高いが、アップグレード費用は共に99ドルだ。
こうしたソフトウェアは、写真の愛好家やプロ、特にハイエンドカメラのRAW画像フォーマットで利用できるより高い柔軟性と品質を好む層に向けて作られている。
スナップ写真を撮る人がいる一方で、Lightroomが対象とするより本格的な写真家もいる。AdobeのLightroom担当シニアプロダクトマネージャーであるTom Hogarty氏は、「彼ら(写真家たち)が撮影したいという気にさせられる被写体を見てカメラをバッグから取り出すとき、それは単なる家族イベントの記録というより、写真術の要素が強くなる」と述べた。
こうしたソフトウェアの市場は大規模で、意見交換も活発だ。Lightroom 3の2つの無料ベータ版は60万回ダウンロードされ、Adobeのフォーラムには同ソフトウェアについて「2000件近い」コメントが寄せられた、とHogarty氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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