今や、スマートフォンを持ち歩き、生活の中で活用することは、どこでも見られる当たり前の光景になった。急激にスマートフォンを持つ人が増えている。そして、彼らを対象とした無線LANアクセスサービスを提供する店舗も増えた。しかし、無線LANのアクセスポイントを単なる来店者向けのインターネット接続サービスとしてしか活用していないのは、大きな損失といえるかもしれない。
本稿で注目するのは、モトローラ・ソリューションズの提供する無線LANアクセスポイントだ。スマートフォン等の端末側からアクセスの要求がなくとも、エリア内に存在する無線LANアクセスが可能な端末の位置を検知できる機能を持っているのが特長。検知範囲は半径30m程度で、一般的に店舗内および店舗前を通る人あたりまでを検知できる力を持っているといえる。
これを活用して端末に情報のプッシュ配信を行うのが、モトローラ・ソリューションズのパートナーであるビーマップが開発した「スマート・プッシュ」だ。
利用範囲は幅広いが、仮に店舗で利用する場合、店先に通りがかった人に割引きキャンペーン情報を配信して誘導、実際に来店した利用者には当日のお勧めメニューを配信。さらにある程度の時間を店内で過ごした利用者向けに次回利用可能なクーポンを配信する、というような使い方もできる。
アクセスポイントの設置状態によっては、大型ショッピングモールの敷地全体をカバーしたり、交通機関と連動させたりすることも可能だ。また、来店時に過去の利用データと照らし合わせて接客できるので、最適なおもてなしが実現でき顧客満足度向上につなげることもできる。
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