スマート・プッシュの大きな特徴は、最初にアプリをインストールする以外にユーザーが何かをする必要がないというところだ。アプリを起動して情報を取得する手間がないのはもちろん、バックグラウンドでアプリが動き続けるということもない。
プッシュサービスごとにアプリを用意するため、ユーザーは自分が情報を受け取りたい対象のアプリをインストールする。大学の構内情報配信アプリと、ファストフードチェーン店のアプリと、特定のショッピングモールのアプリをインストールした場合、その3つの情報をそれぞれ受信できるようになるわけだ。
「GPSデータを利用して位置特定をするなどして音を聞かせるサービスなど、小さなエリアを対象としたマーケティングソリューションは他にも存在します。しかし、そうしたサービスを利用するために意思をもってアプリを起動してくれるユーザーは多くありません。1度アプリを入れて、プッシュサービスを受けるという確認を取れた人であれば、後は何もせずに情報が受け取れる。アプリの常駐すら必要ない。これがスマート・プッシュの特徴です」と語るのは、ビーマップ 執行役員常務 CTO クロスメディア事業部 事業部長の須田浩史氏だ。
位置の特定はしぼりこめば半径3~5m程度にまで狭めることは可能で、店舗内の特定エリアに一定時間対流した人にのみ情報を配信する、というような使い方もできる。
「ビラまきや客引きは不要になります。小売店だけでなく、学校や企業内、空港やスタジアムといった大規模施設内での活用、倉庫やデータセンターといった現場での利用、デジタルサイネージと連動させた効果測定など、さまざまな形で利用可能です」と須田氏は語る。
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