iPhoneに「マイナンバーカード」を入れてみた--5分かからず完了 設定方法を解説

 「iPhoneのマイナンバーカード」の提供が本日(6月24日)より始まった。筆者も私物のiPhoneにマイナンバーカードを入れてみた。

  1. iPhoneへの追加方法
  2. iPhoneのマイナンバーカードで何ができる?
  3. 運転免許証の代わりにはならない
  4. セキュリティ対策は?

iPhoneへの追加方法

 追加方法はこうだ。まず、手元にマイナンバーカードを用意する。そして「マイナポータル」アプリを最新版にアップデートする。そのうえでアプリを開くと、「マイナンバーカードをiPhoneに追加」というメニューが表示される。「追加をはじめる」をタップし、案内に従って操作を進めていく。

 途中、数字4桁の「券面入力用暗証番号」と、6〜16個の英数字で構成される「署名用パスワード」の入力、そして顔認証が必要になる。前述の2つのパスワードさえスムーズに思い出せれば、実測で5分もかからずにマイナンバーカードを追加できた。

 追加されたマイナンバーカードは、iPhoneのサイドボタンを2回押すと表示される「ウォレット」アプリ内から呼び出せる。

マイナンバーカードはウォレットアプリから呼び出せる マイナンバーカードはウォレットアプリから呼び出せる
※クリックすると拡大画像が見られます

iPhoneのマイナンバーカードで何ができる?

 では、iPhone版のマイナンバーカードでは何ができるのか。

 マイナポータルへのログインや、コンビニでの証明書発行といった各種行政サービスを、これまでのカードと同じように利用できる。認証にはスマートフォンのFace IDやTouch IDを利用する。加えて、7月以降は窓口での本人確認や年齢・住所の確認などにも活用できるようになる。


 秋には「マイナ保険証」としての利用も可能となる。2025年9月以降、一部の医療機関から順次対応する。既存のマイナ保険証読み取り機に外付けされたカードリーダーに、iPhoneまたはAndroidスマートフォンをタッチして利用する。

運転免許証の代わりにはならない

 なお、最大の注意点は、iPhoneが運転免許証の代わりにならない点だ。つまり、iPhoneだけ持って運転することはできず、運転免許証またはマイナ免許証を登録した物理マイナンバーカードを持ち歩く必要がある。

 これは、マイナ免許証についてはマイナ保険証と実装の仕組みが異なるためだ。一方で政府はモバイル免許証を極力早期に導入する方針で、警察庁と検討を進めているという。つまり、将来的にはiPhoneが運転免許証としても使えるようになる可能性が高い。

セキュリティ対策は?

 iPhoneに追加したマイナンバーカードは、「Face ID」や「Touch ID」で保護され、他人は利用できない。さらに、実物のカードと同様に、医療や銀行口座などのプライバシー性の高い情報は、iPhoneのマイナンバーカード内に記録されていない

 iPhoneを紛失した場合は、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)より、24時間365日体制で一時利用停止を受け付ける。さらに、Appleが提供する「探す」アプリでも、一時利用停止が可能だ。

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