パナソニック、LUMIXの新フラッグシップ「S1RII」発表 先代よりも小型軽量化を実現

 パナソニックは2月26日、新型ミラーレスカメラ「LUMIX S1RII」(DC-S1RM2)を発表した。

LUMIX S1RII LUMIX S1RII
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 S1RIIは、LUMIXのフルサイズセンサー搭載機「Sシリーズ」におけるフラッグシップとなるモデル。2019年発売の「S1R」の後継機となる。主要ターゲットは、風景やポートレートのプロ写真家、プロ動画クリエイター、風景、ポートレート、野鳥、乗り物を撮影するハイアマチュアのユーザー。S1Rから信頼性や先進的な性能といった点は引き継ぎつつ、大幅な小型軽量化を実現した。

有効画素数約4430万画素のイメージセンサーを搭載 有効画素数約4430万画素のイメージセンサーを搭載
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 イメージセンサーは新開発で、有効画素数は約4430万画素。常用ISO感度は80~5万1200となった。ハイレゾモードも搭載し、1億7700万画素での撮影が可能だ。三脚なし撮影の「手持ちハイレゾ」にも対応する。連写性能は、メカシャッターで秒間最大10枚、電子シャッターで秒間最大40枚を実現した。また、電源オフ時にはシャッターを閉じる機能も搭載している。

 AF性能については、人物の瞳認識性能を向上し、顔が横を向く場面や、顔が隠れている場面でも、正確なピント合わせを可能としたという。追尾AFも性能が向上しており、ターゲットと他の人物が重なってしまうシーンでも、カメラがターゲットを追い続けるような機能強化を実現した。

 手ブレ補正機能は、5軸8.0段のB.I.S.(ボディ内手ブレ補正)、5軸7.0段 Dual I.S.(ボディ・レンズ連動手ブレ補正)を搭載。動画撮影時に威力を発揮するアクティブI.S.と進化した電子手ブレ補正の連携機能や、広角撮影用のクロップレスモードも搭載している。

 動画性能は、LUMIX製品で初めて8K動画記録に対応。8.1K 17:9、8K 16:9 10bitのほか、5.9K 60p 10bit、C4K 120p 10bitなどの撮影を可能としている。

 動画クリエイター向けアプリとして、パナソニックは「LUMIX Flow」の提供も開始する。カメラと連携して使用する「LUMIXモード」として、撮影用のコンテの作成や撮影時の場面管理、スマートフォンの外部モニターとしての使用、撮影データの自動フォルダ分類などの機能を搭載。このほか、動画エントリーユーザー向けの「スマートフォンモード」も搭載し、映像制作の脚本作成、撮影、編集などが可能となっている。

 ボディは耐低温、防塵防滴設計。ユーザーなどからの意見を元に、先代のS1Rよりも小型軽量化を図った。背面モニターは、新開発のチルトフリーアングルモニターを採用。3インチ約184万ドットで、接続するケーブルに干渉することなく、モニターを傾けることができる。EVFは、約576万ドット高精細OLEDパネルのリアルビューファインダーを搭載した。

S1RII(左)とS1R(右) S1RII(左)とS1R(右)
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背面モニターは新開発のチルトフリーアングル液晶 背面モニターは新開発のチルトフリーアングル液晶
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 S1RIIの発売にあわせて、同製品に対応するバッテリーグリップ「DMW-BG1」も登場する。縦位置でも本体同様の操作感を実現。本体の電源がオンのままバッテリーを交換可能なホットスワップに対応する。また、バッテリーグリップ内のバッテリーと本体バッテリーからの同時給電も対応しており、従来では制限を設けていた動画記録の一部モードの使用も可能になったという。

S1RIIに対応するバッテリーグリップ「DMW-BG1」 S1RIIに対応するバッテリーグリップ「DMW-BG1」
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 S1RIIは、ボディ単品のほか、「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. S-R24105」がセットのレンズキットも発売する。発売は、3月下旬を予定。3月3日10時より予約を受け付ける。市場想定価格は、ボディ単品が47万5000円前後(税込、以下同)、レンズキットが59万4000円前後、バッテリーグリップが3万8000円となる。

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