シャープ、共創プログラム始動--スタートアップ、クリエーターと描く「未来のあるべき姿」

 シャープは8月6日、新規事業創出を目的とした「SHARP共創PROGRAM」(共創PROGRAM)を開始したと発表した。企業間の共創を支援するReGACY Innovation Groupとともに、スタートアップ企業やクリエーターからの事業アイデアやビジョンを募集する。

「SHARP共創PROGRAM」
「SHARP共創PROGRAM」

 SHARP共創PROGRAMでは、シャープとの共同事業化検討する「Business Creation」と、既存事業体やアセットの枠を超え、幅広く新規事業の種を発掘する「Vision Creation」の2つのテーマを設ける。

「共創PROGRAM」の仕組みと特徴 「共創PROGRAM」の仕組みと特徴
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 Business Creationは、同日から9月30日まで募集を受け付ける。「未来のはたらく場所を設計する」「人、モノ、サービスの新しいつなぎ方」「未来の暮らしを作る」「これまでの当たり前を覆す未来の素地を作る」の4つをテーマに据え、対象はシャープとの共創を希望するスタートアップ企業や教育・研究機関など。一次選考、二次選考を経て、2024年12月から2025年5月までを共創期間に充て、2025年5月に成果発表を実施する。

 一方、Vision Creationは「生成AI」「EVソリューション」「グリーンエナジー」「次世代通信」「ロボティクス」のいずれかに関する新規事業アイデア・ビジョンを募集するもの。日本国内在住の18歳以上の個人またはグループを対象にしており、最優秀賞で200万円などの賞金も用意する。応募締め切りは10月31日。2025年1月に結果発表となる。

 シャープでは、社員による新規事業創出プログラム「SHARP 01PROGRAM」や、スタートアップの創業を支援する「SHARP OPEN INCUBATION」を推進しており、今回の共創PROGRAMは、3つ目の取り組み。

インキュベーションの取り組み内容
インキュベーションの取り組み内容

 「OPEN INCUBATIONはスタートアップの事業を成長させたいという取り組みだったが、共創PROGRAMは、シャープのノウハウを伝えるだけではなく、シャープの事業を実際に担っているメンバーが一緒になり、新しいものを作り出す、一歩踏み込んだプログラムになっている」(シャープ インキュベーション推進部長の胡間修二氏)と棲み分ける。

 共創PROGRAMには、ReGACY Innovation Groupが共同運営として携わる。「今回このプログラムを運営していくのは、シャープの中でもより新しい領域を作っていくチームになる。スタートアップや外部のクリエーターから見ると、課題解決だけではない、未来のあるべき姿、夢を語れるようなテーマを手掛けるチームもあるので、そういう大きなところを目指していけるのが特徴的だと思っている。もう1つ、特徴的なのがスキーム。大手企業のオープンイノベーションプログラムは、スタートアップ企業と協業して立ち上げていくことをメインにしているケースが多いが、目の前の課題解決だけではなく、将来のあるべき姿から逆算していける。クリエーターとスタートアップの両方を集めるプログラムは初めて。この融合から新しい成果がでてくれば、非常に面白くなってくると思う」(ReGACY Innovation Group 代表取締役社長の成瀬功一氏)とした。

 シャープでは、ビジネスとビジョンの2つの観点からアイデアを募集することで、幅広い新規事業創出を狙っていくとのこと。社外との共創を強化することで、独創的なソリューションやビジネスモデル、そして新規事業の創出を目指す。

プレスリリース
「SHARP共創PROGRAM」

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