サムスンが先週発表した新たな主力スマートフォンである「Galaxy S24」シリーズについて、サプライズはあまり多くなかったが、同シリーズに搭載される人工知能(AI)機能「Galaxy AI」の一部が旧機種にも提供されることは想定外だった。
AI機能はGalaxy S24シリーズの大きなセールスポイントだ。Googleの「編集マジック」に似た編集機能、アプリで対象を丸で囲むとGoogle検索を実行できる「かこって検索」機能、リアルタイム翻訳、書いている内容に対してさまざまな文体を提案するチャットアシスト機能、通話のテキスト変換や要約など、さまざまなAI機能が提供される。
これらのAI機能の一部は端末そのものに組み込まれていて、その特定のハードウェアでしか動作しないが、中にはクラウドベースの機能もある。すべての機能を最大限に活用するには最新機種が必要だが、サムスンによると、一部のAI機能は旧機種にも提供されるという。
対象となるのは「S23」シリーズ、「S23 FE」「Z Fold5」「Z Flip5」、「Tab S9」シリーズ。新しいAI機能は、6月までに提供される予定だ。
どの機能が提供されるかは不明だが、Googleが「消しゴムマジック」を旧機種でも利用できるようにしたのと同様に、写真編集などクラウドベースの機能は提供されるはずだ。しかし、通話のリアルタイム翻訳など特に目を引く機能は、端末上で直接実行されるため期待できない。
残念ながら、1つ注意点がある。Galaxy S24シリーズのウェブサイトによると、Galaxy AIは2025年末まで無料で提供されるという。その後、有料になるのかは不明だ。
いずれにせよ、およそ1年半にわたって大々的に宣伝されてきたAI機能がついに追加されることは、Galaxyユーザーにとって喜ばしいことであり、その時が来れば端末を買い替えてもいいし、料金を支払ってもいいと思わせるだけの効果が、おそらくある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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