パーソルイノベーション(lotsful Company)は12月20日、副業人材マッチングサービス「lotsful」において、11月に実施した副業に関する定点調査の結果を発表した。
同社では、副業に関する定点調査を四半期ごとに実施しており、同調査は7回目となる。今回は、現職の人事考課や給与待遇への満足度別に、副業の実施有無や理由についても調査している。
調査地域は、全国47都道府県。調査対象は、全国の企業に勤める会社員(20〜40歳代の男女)。調査期間は、2023年11月1日〜11月7日。対象人数は、656人。
副業経験者の推移をみると、前回の調査と比べ「実施した」は36.6%から38.5%へと増加(以下、比較は前回調査との値)。
男女年代別に比較すると、男女ともに20代は増加しており、男性では20.6%から21.7%へ、女性は20.6%から26.7%へと増えている。
一方で、男女ともに40代の副業経験者は減少している結果となった。40代男性は、前回の16.3%から10.0%へ、女性は9.4%から8.8%へと減少している。
直近半年の間での副業意向は51.7%となり、調査を開始した2022年5月から2023年11月まででもっとも多い結果となった。
これを男女年代別でみると、20代女性の副業意向が16.6%から22.0%へと増加している。一方で、男性40代は16.0%から12.4%と減少した。
なお、「直近半年間に副業を実施しなかった理由」の推移では、「本業が忙しい」が前年同月比(2022年11月比)で6.3%増加しており、コロナが5類に移行した2023年5月以降に増加が顕著となっている。
また、「所属企業が副業を禁止している」では、21.8%から16.7%へと減少。2022年11月の調査結果と比べても3.3%減少しており、従業員の副業を認める企業が徐々に増えている結果となった。
さらに、「副業で得た月あたりの平均収入を教えてください。」という問いでは、全体では「5万円未満」の回答が29.6%と引き続き最も多く、前年同月比では6.2%増となった。
平均副業月収が20万円以上50万円未満の中間層は増加しており、「20万円以上30万円未満」は9.5%から12.9%へ、「30万円以上40万円未満」は0.4%から4.6%へ、「40万円以上50万円未満」は0.9%から1.2%と増加している。
70万円以上となる上位層も増加傾向にあり、「70万円以上100万円未満」は1.8%から2.4%へ、「100万円以上」は1.3%から2.9%へ増えている。
しかし、前年同月比でみると、副業月収が10万円以上と答えた回答者は減少傾向にあるという。
所属している企業での人事考課/給与待遇(現年収)の満足度別に副業実施の有無では、人事考課/給与待遇の評価の満足度が高いほど副業を実施していることが判明。
人事考課/給与待遇ともに「満足している」場合は、副業実施率は8割を超えている。一方で、人事考課/給与待遇ともに「満足していない」場合、副業実施率は2割程度に留まった。
所属している企業での人事考課/給与待遇(現年収)の満足度別に副業の実施理由については、人事考課/給与待遇ともに満足度が高いほど「周囲から誘われた」と回答している。加えて、人事考課/給与待遇ともに「満足している」と回答した人でも、「現職でやりたいことができない」との回答率が高くなっている。
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