Googleは、現在試験運用中の「生成人工知能(AI)による検索体験」(Search Generative Experience:SGE)を通じて、世界で圧倒的なシェアを誇る自社の検索エンジンに人工知能(AI)を組み込もうとしている。さらに、SGEがまだ初期の段階にあるにもかかわらず、広告を追加する計画を立てているようだ。
Googleの親会社Alphabetは米国時間10月25日、2023年度第3四半期決算を発表した。今回の決算では、AIへの投資がかさみ、「Bing」をはじめとする他の検索エンジンとの競争が激しくなる中でも、収益は前年同期比で11%増と、好調な業績を維持していることが判明した。
また、Alphabetの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は、決算説明会の場で、SGEに広告を導入する計画についても言及し、実験的に新しいフォーマットを導入するつもりだと語ったと、一部の報道は伝えている。
この広告機能は、自社の商品を適切なオーディエンスに紹介する機会を、より多くの広告主に提供しようとするものだ。また、消費者側にも、自分に必要なものをよりすばやく見つけ出せるというメリットが期待できる。
Googleは、5月にSGEの構想を発表した際、このプラットフォームに表示される広告のイメージを示すデモを披露していた。例えば、「ハイキングに行く子ども用のリュック」といった具体的なものを検索すると、その結果が会話形式で表示された後に、特定の商品の広告が表示されるようだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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