Googleは米国時間8月2日付のブログ記事で、人工知能(AI)技術を活用する実験的な検索エンジン「Search Generative Experience(SGE)」にアップデートを加えることを明らかにした。
SGEに登録済みのユーザーは、検索結果にまもなく動画が追加され、より多くの結果に動画が含まれるようになる。例えば、特定のヨガのポーズの取り方を検索すると、GoogleのAIエンジンは、インターネットを検索して集めた情報を含むテキストの説明を生成するだけでなく、YouTubeからの動画も含めて提示する。この機能は7日の週にかけて導入される予定だ。
質問に対して人間のような回答を返すAIチャットボット「ChatGPT」をOpenAIが2022年に公開して以来、AIを活用した製品を市場に投入するため、大手IT各社は猛スピードで取り組みを進めている。Googleは2023年に入ってChatGPTに対抗する「Bard」をリリースし、MicrosoftはOpenAIへの投資を増額して、AIチャットボットを同社の検索エンジン「Bing」に直接組み込んだ。
AIを活用した言語学習、自撮り写真、マッチングアプリなど、AI技術を利用して特定のサービスを提供する企業も急増している。McKinsey Global Instituteによると、生成AIは世界経済に年間4兆4000億ドル(約630兆円)相当の価値をもたらす可能性があるという。
GoogleのSGEが、ChatGPTやBardなどのAIチャットボットと異なる点の1つは、情報の出典を列挙することだ。出典のウェブサイトを実際に訪問して自分で確認できるため、これは調べ物をする際に便利だ。また、SGEでは現在、リンク先のウェブサイトに公開日が追加されているため、どのサイトまたはブログに最も新しい情報が含まれているかを簡単に把握できる。
こうした変更のほかにも、Googleは6月、AIが情報を生成する時間を半分に短縮し、ユーザーがより早く必要な情報を得られるようにしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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