「iPhone 15」1カ月後レビュー:バッテリー持続時間とカメラ性能が変わらず魅力

Lisa Eadicicco (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年10月30日 07時30分

 「iPhone 15」を使用して、最初に魅了されたのは、洗練されたマット仕上げのデザイン、便利なUSB Type-C(USB-C)充電、「Dynamic Island」のおかげで容易になったマルチタスク、大幅に改良されたカメラだった。同機の傑出した機能のいくつかは、2022年の「iPhone 14 Pro」で最初に登場したものだが、「iPhone 12」からアップグレードした筆者のような人間にとっては、そうした機能も新鮮に感じられた。

iPhone
提供:James Martin/CNET

 使い始めてから約1カ月が経過した今でも、それらの所感は変わっていない。一部の「iPhone 15 Pro」モデルが過熱するという報道やソーシャルメディア投稿が相次いだことで、iPhone 15の出だしは、やや波乱含みとなった。だが、筆者のiPhone 15が明らかに熱を発していると感じたのは1回だけであり、これは全iPhone 15シリーズに共通する問題ではないと考えるようになった。また、Appleはこの問題に対処するソフトウェアアップデートをすでにリリース済みなので、iPhone 15に対する筆者の全体的な評価は変わっていない。

 約1カ月にわたって使用したことで、バッテリー持続時間や充電速度、全体的なパフォーマンスに対する理解も深まった。また、友達の位置情報を正確に特定できる新機能「正確な場所を見つける」を試す機会も得た(この機能は、相手もiPhone 15モデルを使用している場合にのみ利用できる)。

  1. バッテリー持続時間と充電
  2. 「正確な場所を見つける」機能
  3. カメラ、Dynamic Islandなど
  4. 全体的な評価

バッテリー持続時間と充電

 筆者はほぼ1カ月にわたって、6.1インチの標準モデルを使用してきたが、1回充電すれば、丸1日は十分に使用できる。勤務中に充電器に手を伸ばすことはめったにないし、同僚とのハッピーアワーなど、仕事終わりに何か予定があるときに、バッテリーが持たないのではないかと不安になったこともない。

iPhone 15
提供:James Martin/CNET

 先日、親しい友人の結婚式に出席した。おそらくその日は、iPhone 15に乗り換えて以来、最も忙しい1日だった。午前9時30分頃にヘアメイクとメイクから始まり、二次会が終わったのは、次の日の午前2時半頃だった。会場に向かう前に、ほんの数分間充電しただけだったにもかかわらず、iPhone 15のバッテリーは終日持続した。結婚披露宴の準備中、数時間にわたって音楽をストリーミングし続けた後も、バッテリーは残っていた。

 とはいえ、新品のスマートフォンはバッテリーも新しいので、長時間持続するのは普通であるということにも言及しておくべきだろう。Appleがウェブサイトで説明しているように、バッテリーの容量は経時的に減少していく。筆者が使っているiPhone 15のバッテリーはまだ最大容量の100%を維持しているが、3年前に購入したiPhone 12のバッテリー容量は86%まで減っている。

 バッテリー持続時間に関する体験談に加えて、米CNETのレビューでは、スマートフォンで2種類のバッテリーテストを実施する。45分間にわたって一般的な使い方をするテストと、3時間にわたって動画をストリーミングするテストだ。1つ目のテストの目的は、ソーシャルメディアのスクロールやビデオ通話など、日常的な用途でバッテリーがどの程度消費されるのかを確認すること。2つ目のテストでは、動画のストリーミングでデバイスのバッテリーにどの程度の負担がかかるのかが分かる。ストリーミングテストでは、1時間ごとにバッテリー残量を測定する。

 iPhone 15と「iPhone 15 Plus」でこの2つのテストを実施した結果は、以下のとおりだ。

  • iPhone 15と15 Plusのバッテリー持続時間
iPhone 15iPhone 15 Plus
45分間のテスト100%から95%に減少100%から98%に減少
動画ストリーミングテスト1時間後:97%、2時間後:91%、3時間後:85%(60Hz)1時間後:99%、2時間後:94%、3時間後:89%(60Hz)

 Appleによると、20Wのアダプターを使用した場合、両モデルとも30分でバッテリーを最大50%充電することが可能だという。実際に試したところ、iPhone 15 Plusは30分で20%から67%まで充電できたので、Appleの主張は正しいようだ。一方、標準のiPhone 15は30分の充電で20%から73%まで復活した。これもほぼAppleの公称どおりである。

 iPhone 15および15 Plusは、標準のQiワイヤレス充電器を使用した場合に7.5W、「MagSafe」充電器を使用した場合に15Wの充電にそれぞれ対応する。その2種類の充電器の違いは非常に顕著だ。iPhone 15 PlusをQiワイヤレス充電器で30分充電したところ、バッテリー残量は5%しか回復しなかった。しかし、BelkinのMagSafeワイヤレス充電スタンドを使用すると、残量が65%から86%まで回復した。小型のiPhone 15でQiワイヤレス充電器を使用すると、充電速度は少し速くなり、30分で15%から28%まで回復した。だが、iPhone 15 Plusと同じように、MagSafeを使って充電した方がはるかに高速で、30分充電すると、28%から50%まで回復した。

「正確な場所を見つける」機能

 Appleは、自分の位置情報を他のiPhoneユーザーと共有する機能を何年も前から提供しているが、iPhone 15でその機能をさらに進化させた。新しいiPhoneでは、「探す」に「正確な場所を見つける」と呼ばれる機能が追加されている。この機能は、文字どおり矢印を使って、探している相手がいる正確な方向に誘導してくれる。

「正確な場所を見つける」機能の画面
提供:Lisa Eadicicco/CNET

 ただし、この機能には、Appleの新しい超広帯域チップが必要なので、双方がiPhone 15を所有していなければ、利用できない。自分がiPhone 15をすでに所有していて、さらに友達や家族も最近スマートフォンをアップグレードしているという条件がそろっていなければこの機能を使用できないとなると、恩恵を享受できる人は限られる。

 とはいえ、今後登場する新しいiPhoneには、この機能が標準で搭載されていくのではないだろうか。つまり、時間が経ってから利便性が向上していく可能性がある。これは、iPhone所有者が「Android」に乗り換えずに「iOS」エコシステム内にとどまるべき新たな理由を与えるAppleのやり方だ。

 筆者は、iPhone 15を所有する数少ない知人の1人である夫と一緒に、この機能を試してみた。性能をテストするため、地元の食料品店で、筆者が外で待っている間、夫には店内のどこかの通路に隠れてほしいと頼んだ。iPhoneが夫の位置情報を見つけるのに少し時間はかかったが、数分で隠れている通路まで筆者を誘導してくれた。

カメラ、Dynamic Islandなど

 iPhone 15の最初のレビューでは、新しい48メガピクセルのカメラ、Dynamic Island、USB-C、全体的なパフォーマンスについて記したが、それから約1カ月使ってみて、新たに感じたことがいくつかあるので、お伝えしたい。

iPhone 15
提供:James Martin/CNET

 Dynamic Islandはマルチタスクに役立つ。「Uber」の到着予定時刻を把握するのに使うことは、思ったほど多くなかったが、平日の昼休みに運動の時間を確保したいときにいつも利用している。Dynamic Islandを使用すれば、「Slack」を画面上で開いたまま「Spotify」のプレイリストの次の楽曲にスキップしても、重要な情報を見逃すことはない。

 USB-Cへの移行により、利便性は本当に向上したが、「Magic Mouse」などのアクセサリーを充電するために、まだ「Lightning」充電器が必要になることもある。もう1つ、最初のレビュー記事を公開した後で試してみたクールなことがある。それは、USB-C - HDMIケーブルを使って、iPhoneを仕事用モニターに接続することだ。基本的にiPhoneの画面をミラーリングするだけなので、サムスンの「DeXモード」ほどスムーズな体験ではないし、最適化もされていない。「AirPlay」の代わりにこの方法を使用する人がいるとは思わないが、このやり方でも確かに機能することは分かった。

 「A16 Bionic」プロセッサーは、予想どおり、素早くきびきびと動作する。筆者はiPhone 15と15 Plusで2種類のベンチマークを実施した。日常的なパフォーマンスを測定する「Geekbench 6」と、グラフィックスのパフォーマンスをテストする「3DMark Wild Life Extreme」だ。どちらのテストでも、iPhone 15は「iPhone 14」を上回るスコアを記録した。

  • Geekbench 6
Geekbench 6
  • 3DMark Wild Life Extremeの総合スコア
3DMark Wild Life Extremeの総合スコア
  • 3DMark Wild Life Extremeのfps
3DMark Wild Life Extremeのfps

 新しい48メガピクセルのカメラは、iPhone 12などの古いモデルのカメラと比べて大幅にアップグレードされている。最初のレビュー記事で、このカメラで撮影した写真のサンプルを何枚か掲載したが、本記事でも、画質の向上を実際に確認できるように、新しい写真を掲載する。左がiPhone 15、右がiPhone 12で撮影した写真だ。両者を比較すると、iPhone 15で撮影した写真の方が、コントラストとディテールがはるかに優れている。

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左がiPhone 15、右がiPhone 12で撮影した写真
提供:Lisa Eadicicco/CNET

全体的な評価

 iPhone 15は、古いモデルを持っている人にとって歓迎すべきアップグレードだ。Dynamic Islandのおかげで、標準モデルのiPhoneはマルチタスクに関して、ようやくAndroidに追いついてきた。カメラは大幅に改善されたように感じられ、バッテリーは丸1日と少し乗り切るのに十分な容量を備えている。

 最初の記事で挙げた不満点もそのままだ。標準のiPhoneにも、常時表示ディスプレイを搭載してほしい。常時表示ディスプレイは、2023年に登場している他のほぼすべてのスマートフォンで標準的な機能とみなされているからだ。「探す」の「正確な場所を見つける」機能も、他のiPhoneモデルで利用できるようになれば、有用性が大幅に向上するだろう。

 とはいえ、Appleのエコシステムにすでにどっぷりと浸かっていて、2年以上前のiPhoneからのアップグレードを検討しており、iPhone 15 Proに搭載されている付加機能群は必要ないという人にとって、iPhone 15は総合的に素晴らしい選択肢だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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