家具のサブスクリプションサービスなどを展開するソーシャルインテリアは8月23日、インテリア業界のDXを推進する業界特化型サービス「ソーシャルインテリア 業務管理クラウド」をリリースしたと発表し、サービス開始に伴いメディアラウンドテーブルを開催した。
業務管理クラウドは、設計会社、販売店、メーカー向けの家具什器受発注プラットフォーム。国内外のオフィス什器から業務用家具、海外ハイエンド家具までの商品情報データベースをもとに、必要な素材情報の取得や複数ブランドをまたぐ見積もりの作成が可能で、スペックイン業務に必要な過程を約40%削減し、効率化できるとしている。
「インテリア業界はDXが遅れており、紙製のカタログを見ながらメーカー側に電話をかけ、発注する作業が長く主流だった。途中で色を変更したいとなったらまた電話をかけ、最初からほとんどやり直し。長時間労働などが問題化する中、このインテリア業界の社会問題を、どうにか解決できないかと考えた」と、ソーシャルインテリアで代表取締役社長を務める町野健氏は語る。
サービス開始にあたって、メーカーの協力を仰ぎながら、約1年半かけて商品を登録しデータベース化を進めた。座面高、在庫数、SDGs対応商品、張り地など、業界特化型の検索も可能だ。現在も、中古家具を含めた日本中の家具のデータベース化を進めている。また、主要機能の特許をすでに出願済みだという。
業務管理クラウドのリリースで、ソーシャルインテリアの事業は個人向けのオンライン販売事業「サブスクライフ」と「サブスクライフ オフプライス」、法人向けのオフライン販売事業「ソーシャルインテリア オフィス構築支援」を合わせた3本柱となる。町野氏は、「本サービスを多くの発注者様に使ってもらい、本来のデザインを考える業務によりたくさん時間をかけてもらえるようにしたい。家具の受発注に関連するコストを削減し、家具業界のプラットフォーマーとして、循環型の社会づくりに貢献していく」と、今後の展望を語った。
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