ノートPCのように半分に折りたたんだ状態での操作も、Galaxy Z Fold4の方がやりやすい。スクリーンの下部をミニタッチパッドとして使用できるからだ。この機能は、デバイスを手に取って通常のスマートフォンとして使用する場合に比べると全く直観的ではないが、少なくとも、スマートフォンを半分に折りたためるようになったことで、その操作方法をサムスンがアップデートしようと考えていることは分かる。
しかし、GoogleはPixelデバイスを頻繁にアップデートし、徐々に新しいソフトウェア機能を追加していくので、Pixel Foldでも、同じような状況になるのではないだろうか。筆者が特に楽しみにしているのは、「Android 14」で提供されるデュアルスクリーン言語翻訳機能を試すことだ。この機能を使用すると、Pixel Foldの両方のディスプレイを同時に使用して、外国語話者と簡単に会話することができる。
折りたたみスマートフォンを購入できる予算があるのなら、Galaxy Z Fold4とPixel Foldのどちらかを選ぶ際に重要なのは、どの機能が自分にとって最も重要なのかを判断することだ。
カメラの品質が最優先で、スマートフォンを立たせて、映画やテレビ番組を視聴することがよくある人は、おそらくPixel Foldを選んだ方がいいだろう。カバースクリーンの幅が広いので、写真撮影や文字入力もGalaxy Z Fold4より自然に感じられる。
一方、Galaxy Z Fold4の内側のディスプレイはPixel Foldよりも鮮明で明るいので、新しいデバイスを主にタブレットモードで使おうと考えている人にとっては、Galaxy Z Fold4の方が適しているかもしれない。また、ソフトウェアサポートの期間もサムスンの方が長いので、その分Androidの新機能を使用できる期間も長い。
折りたたみスマートフォンが自分に適しているかどうかを判断する前に、注意したい重要な点がほかにもいくつかある。最も重要なのは耐久性だ。米CNETのレビュー機ではそうした問題は発生していないが、Pixel Foldが破損したとの報告がRedditに出始めている。サムスンも4年を費やしてGalaxy Z Foldの設計を微調整してきたが、Redditユーザーは依然としてスクリーンの不具合について不満を述べている。こうした問題がどの程度広がっているかは不明だが、標準的なスマートフォンと比較すると、折りたたみスマートフォンには、耐久性という潜在的なリスクが付きものであることを覚えておく必要があるだろう。
Pixel FoldはGoogle初の折りたたみスマートフォンであり、同社は現在のデバイス所有者やレビュアーからフィードバックを集めているので、次期モデルはさらに洗練されたものになる可能性が高い。この数年間、サムスンのGalaxy Z Foldシリーズが2019年の初代モデルからどのように進化してきたのかを見てほしい。第2世代の「Galaxy Z Fold2」でさえ、カバースクリーンが大きくなったおかげで、初代のGalaxy Foldから大幅に進化したことは明らかだった。それを考えると、Pixel Foldの次期バージョンが登場するまで待つのもいいかもしれない。
Galaxy Z Fold4に関しては、Galaxy Z Fold5が近いうちに発表される可能性が非常に高いことに注意してほしい。それまで待って、どのような新機能が次期モデルに搭載されるのか、そして、後継モデルの登場後にGalaxy Z Fold4が値引きされるのかどうかを確認するのが得策だろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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