「Twitter」を運営するX Corp.は競合の新サービス「Threads」をめぐってMeta Platformsに書簡を送り、同サービスは模倣であるとして法的措置も辞さないと伝えたという。Semaforが米国時間7月7日に報じた。
5日にリリースされたばかりのThreadsは、早くも3000万人のユーザーを獲得している。機能はTwitterによく似ており、テキストや画像、動画、リンクを投稿できる。一方、ハッシュタグが使えず、ブラウザーから投稿できないなど、Twitterに及ばない部分もある。
書簡はXの弁護士Alex Spiro氏がMetaの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏に宛てたもので、Semaforが独自に入手したという。その中で、Spiro氏はMetaが「Twitterの企業秘密および他の知的財産の組織的、意図的、不法な流用」に関与していると非難している。
同氏は書簡の中で、MetaがTwitterの機密情報を入手できる元従業員数十人を採用し、競合アプリの開発を加速するためにTwitterの企業秘密や知的財産を利用する明確な意図を持って、Threadsの開発を当該従業員らに担当させたと主張している。
同氏はMetaに対し、Twitterの機密情報の利用をやめるよう求めている。「Twitterはすべての権利を留保する、これには、Metaによる知的財産のこれ以上の保持や公開、利用を防ぐため、これ以上の通告なしに民事法上の救済措置と差し止めによる救済を求める権利が含まれるが、それに限定されるものではない」(同氏)
Twitterを保有するElon Musk氏は6日、この件について伝える「T(w)itter Daily News」のツイートに返信し、「競争は良いことだが不正は良くない」とした。
Competition is fine, cheating is not
— Elon Musk (@elonmusk) July 6, 2023
Metaの関係筋はSemaforの取材に対し、この主張には根拠がないと述べ、「Threadsのエンジニアリングチームの誰一人として、Twitterの元従業員ではない」とした。
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