UPDATE Mark Zuckerberg氏率いるMetaによるTwitter対抗サービス「Threads」が正式に提供開始され、前途有望な滑り出しを見せた。同氏は米国時間7月5日夜、提供開始から7時間で1000万人を超えるユーザーを獲得したとThreadsに投稿した。さらに6日朝には3000万人に達したと投稿している。
Instagramのアクティブユーザー数13億人や、Twitterのアクティブユーザー数3億3500万人には遠く及ばないが、素晴らしい滑り出しであることは間違いない。
Twitterに対抗しようと複数のプラットフォームが登場したが、いずれもまだ成功を収めてはいない。しかし、Twitterとその経営者であるElon Musk氏の決断に対する不満が募っており、他のサービスがついに「次のTwitter」になる絶好の機会が訪れたように思われる。
Threadsが基本的にはInstagramのスピンオフであることが、有利に働くことは間違いない。ゼロからのスタートではなく、数十億人規模のユーザー基盤が既に組み込まれた状態にある。
Zuckerberg氏はThreads提供開始を記念して、2012年以来のツイートとして、スパイダーマンがスパイダーマンを指差す画像を投稿した。これは競争と2つのプラットフォームの類似性をやんわりと示唆することを意図したものとみられる。同氏はThreadsの投稿では、より明確に「時間はかかるだろう。しかし、10億人超のユーザーが利用する公開会話アプリが存在するべきだと私は考えている。Twitterはそれを実現する機会を掴んでいたのに、これまで成し遂げられなかった」とした。
もちろん成長にはいくらかの痛みが伴う。少なくとも現時点でThreadsには、フォローするユーザーの時系列フィードを単純に表示する選択肢がない。代わりに、フォローするユーザーを基に、そのユーザーが見たいと推測されるユーザーの投稿を表示するアルゴリズムが採用されている。また、投稿を編集する手段や、ハッシュタグやダイレクトメッセージ機能、複数のアカウントの間で切り替えるための簡単な手段はない。また、欧州連合(EU)圏では提供されていない。
現時点のもう1つの課題は、ブラウザー上で全機能を利用する手段がないことだ。ブラウザーを介した閲覧はできるが、投稿は「Android」および「iOS」アプリでしかできない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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